【速報】U-NEXT、プレミア&FA杯を獲得。7年契約。

先ほどの記事をアップしてから30分後、19時にU-NEXTからプレスリリースが出ました。こういうのは株式市場が閉まる15時以降に出ることが多いのですが、19時になったのは何らかの調整が入ったんでしょうか。

ということで、SPOTV NOWが放棄する形となったプレミアリーグの放映権はU-NEXTに移動します。2024-25シーズンから7年契約と発表されました。また、FAカップについても同様に7年契約となります。

その替わりと言ってはなんですが、料金も改定され月額2,600円の「U-NEXTサッカーパック」が導入されます。U-NEXTの会員には毎月1,200ポイントが進呈されるため、基本料金2,189円+差額1,400円で視聴可能です。また、サッカーパックのみの単体契約も可能となっています。

両者とも「独占配信」と発表されています。つまり、ABEMAでプレミアリーグ、DAZNでFAカップが配信されることはありません。

前の記事でも触れましたが、今回の入札は特殊なものとなっており、従来より8か月前倒しとなりました。その理由はFAカップとセットで入札を行ったためです。FAカップは2024-25シーズンから、プレミアリーグは2025-26シーズンからと開始時期がずれています。ずれているものを同時に入札するというのは極めて異例です。

しかし、SPOTV NOWがプレミアリーグとの契約を1年残して放棄することとなったため、両方とも来シーズンからU-NEXTに移動することとなりました。

あと、コミュニティシールドは従来FAカップとセットでしたが、今回は両方ともU-NEXTになったので当然U-NEXTということになります。

もうひとつのポイントは「7年契約」です。今回の入札では、プレミアが3年、FAカップが4年サイクルとなっており、ともにお尻が2027-28シーズンまでと揃うことになっていました。

実は、プレミアの前回のサイクル(2022-23シーズン)から、入札で3年契約か6年契約を選択する形となっています。実際、アメリカなどいくつかの国では6年契約が選択されています。前回のSPOTV NOWは3年契約を選んでいたというわけです。

今回のU-NEXTは6年契約を選び、SPOTVが放棄した1年を加えて7年となりました。FAカップもお尻を揃える形で7年となっています。

放映権料については公表されていませんので、今後の報道を待つしかありませんが、8か月の前倒しがSPOTVにとって影を落とす形となったものと推測され、必ずしもSPOTVが支払っていた放映権料(3年で8,000万ドルと推定)を上回っているとは限りません。

来シーズンの欧州サッカー関連でまだ決まっていないのは、セリエA、リーグ・アン、そしてEFL(カラバオカップとセット)あたりでしょうか。セリエAとリーグ・アンはそれぞれ国内の放映権の決着が遅れたことが影響し、なかなか国外に手が回っていない状況です。

ただし、少なくともセリエAがSPOTVで継続する可能性はなくなっています。また、U-NEXTもサッカーパックの全容を発表してしまったので、ここからさらに追加は難しいかもしれません。

EFLはいまのところDAZN継続の可能性が高まっていますが、これもまた正式発表待ちです。