MLB東京シリーズ、米の視聴者数は?
日本で大盛況を収めたMLBの東京シリーズですが、アメリカでの反響はどうだったでしょうか。試合開始はロサンゼルスで午前3時、シカゴで午前5時と時間帯的には厳しいものがあります。
3月18日(火)の開幕戦は、FOXが全米向けに無料で中継し、視聴者数は平均83.8万人でした。これは、昨年韓国で開催された開幕戦の約2.4倍に相当します。また、第2戦はFOXの有料チャンネル・FS1で放送され、こちらは平均36.1万人でした。
なお、MLBの公式発表によると、昨年FOXが中継したレギュラーシーズンの平均視聴者数は187.9万人だったとのこと。今年限りで終了が決まっているESPNは150.5万人です。
FOXの中継ですが、どうやら東京にスタッフを派遣せず、いわゆるオフチューブでの中継が行われていたとのこと。コストに見合わないという判断だと思いますが、MLBの開幕ムードを盛り上げようという意欲には欠けており、日本との温度差は否めません。
東京にスタッフを派遣していたのはMLB Networkと、ドジャースのローカル放映権を持つSpectrum SportsNet LAだったとのこと。シカゴのローカル放映権を持っているMarquee Sports Networkは、FOXと同様に派遣を見送っています。
映像については日本テレビがホスト放送局となり、MLB Networkと共同制作の形をとっていたようです。確かに日本の映像にもMLB仕様のストライクゾーン表示がありましたし、東京ドーム独自の技術である自由視点映像(ボリュメトリックビデオ)はアメリカでも話題になっていました。
このボリュメトリックビデオは、キヤノンが開発し、2023年から東京ドームに常設されています。日本テレビによると、今年からカメラが125台に増設されパワーアップするとのことです。
一見派手ではあるのですが、まだまだ発展途上の技術でもあり、使い道も限られていることから賛否両論も出ているようですが、この技術の強みは3Dデータをほぼリアルタイムに生成できることで、それを活かした事例が今後いろいろと出てくるかと思います。
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