NHL、カナダ・ロジャーズと12年契約。1兆円超え。
カナダの大手通信会社、ロジャーズ・コミュニケーショズは、NHLと結んでいる放映権契約を延長しました。新たな契約は2026-27シーズンから12年間で、総額は110億カナダドル(約1.14兆円)です。
現在の契約は同じく12年間で計45億カナダドルなので、約2.5倍の金額となります。新しい契約では放送できる試合数が大幅に増える見込みです。
今回の契約更新はちょっとした驚きでした。というのも、1年前にはロジャーズがNHLから撤退する可能性が囁かれていたのです。ロジャーズのNHL中継は赤字と言われており、契約を2年残したタイミングで月曜夜に開催される試合の放映権をAmazonに譲渡しました。
よって、次期放映権についてもAmazonが獲得するのでは・・・という説も出ていたのですが、ふたを開けてみればロジャーズが大幅な増額に応じたわけです。
ロジャーズはNHLの放映権料が浮いた分で、傘下にあるMLBのトロント・ブルージェイズなどに投資するのでは・・・などとも言われていました。大谷翔平選手の移籍先候補として名前があがったこともありましたが、いまにして思えばフェイクだったのでしょうか。
次期契約では、広い範囲でのサブライセンスが認められていると報じられており、Amazonとの契約は継続される可能性が高いです。試合数がさらに増えることも充分考えられます。他の放送局にもサブライセンスを出す方針になりそうです。
CATVの契約数は下がっていく一方ですが、Amazonを含むサブライセンスによってストリーミングの視聴数を確保しつつ、12年間の長期契約のあいだで自らもストリーミングへのシフトを進めていくという算段かと考えられます。その間の駆け引き材料として、NHLの権利は多少高くても持っておく価値があるということです。
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