Amazonが広告&AppleTV+導入。ABEMAとdisney+提携。

4月8日、当初から告知されていた通り、Amazonプライムビデオに広告が導入されました。これに合わせて月額390円の「広告フリー」オプションが導入されています。


広告を消したいならば追加料金を払え、ということで合理的ではありますし、Amazonにとってプライムビデオは数あるプライム会員向けの特典のひとつでしかありませんから、オプションとして切り離すのは正しい姿勢だとも言えます。ただ、YouTubeとかもそうですけど、広告を明らかに邪魔者だとみなす考え方は長期的にはどうかという気もします。オプションにお金を出せる人のほうが購買力があり、広告主にとっては魅力的でしょうし。


NetflixやABEMAなどは通常プランの値上げと同時に広告付きプランを導入するというやり方をしています。よく考えてみるとやってることは同じでいわゆる「朝三暮四」なのですが、ユーザーに与える印象はだいぶ変わります。

まだ導入して日が浅いですが、動画が始まる前に飛ばせない広告が流れるのと、作品によっては途中でも広告が挿入されるものがあるとのことで、確かに無料なら我慢できるとしても、有料だと抵抗感があるというのも理解できます。


スポーツ中継においてはもとからCM前提のフォーマットになっており、Amazonでもスポーツ中継はCMが入っていましたので、さほど変化はないようにも思えます。ただ、冒頭の飛ばせない広告については影響がありそうです。この広告についてはマイナスの側面もふまえて、実際に効果があるのかどうか、きちんとした研究が必要かと思います。

翌4月9日、Amazonは「Apple TV+」をプライムビデオから視聴できるようになったと発表しました。すでに一部の国では導入されていましたが、日本でも開始しました。月額は900円で、4月24日まではキャンペーンとして、月額200円で3か月間視聴できるとのこと。

スポーツにおいては、MLBの「フライデーナイトベースボール」(日本時間では土曜)が視聴できるようになりますが、今年から当のAmazonも土日にMLBの中継を行っています。カードが重複しなければ意味はありますが、今後どんなカードが配信されるか確認する必要があります。


また、MLSが視聴できる「MLS Season Pass」については、現状Amazon経由で購入することはできないようですが、今後提供されるかもしれませんのでこちらも要確認です。

ストリーミング関連では、ABEMAがdisney+とのセットプランを開始しました。disney+では現在スポーツのライブ配信はありませんので、当ブログ的にはまだ意味が薄い話題ですが、こちらも今後の動向を追う必要はあります。

というのも、来シーズンからのNBAの放映権について、ディズニーも国外向けの権利を一部持っているからです。ESPNが放送されている国ではESPNが放送しますが、それ以外の国ではdisney+で配信されるケースがあり、日本がこれに含まれる可能性もあります。


日本ではすでにAmazonがNBAの中継を始めることを発表していますが、Amazonもすべての権利を持っているわけではありません。全容が明らかになるにはもう少し時間がかかりそうです。

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