DAZN Japanチェアマン、フジ役員候補に。
フジテレビの親会社であるフジ・メディアホールディングスの株式を7%ほど(議決権ベース)保有する米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツは、6月の株主総会に12人の取締役候補を提案すると発表しました。
中でもSBIホールディングスの北尾吉孝氏は、かつてライブドアによるニッポン放送買収騒動で「ホワイトナイト」として名乗り出た過去があり、かつての味方が今度は敵になったと騒がれておりますが、当ブログ的に注目するのは当然「DAZN Japanチェアマン」の肩書を持つ北谷賢司氏ということになります。
北谷氏は2023年10月にDAZNに招かれました。現在も在籍中であり、DAZN本社のWebサイトにも「アドバイザー」として記載されています。
その後、2024年8月にはワーナーミュージック・ジャパンの会長にも就任しています。ワーナーミュージックはDAZNと同じ投資会社、Access Industriesの傘下にあり、2020年にはアメリカ本社がニューヨーク市場への上場を果たしたことで、Access社にも大きな利益をもたらしたようです。その利益をDAZNで溶かしているとも言えますが・・・
他にも、金沢工業大学(虎ノ門大学院)の教授や、ラジオ局・InterFMの取締役といった肩書も持っています。こちらも現職です。これだけの活動をされているということは、裏を返せばひとつひとつのボリュームは少なく、名誉職的なものもありそうです。DAZNでの役割も前述の通り「アドバイザー」となっています。
日本のエンタメ界で多大な貢献をされたことは疑いなく、取締役候補としては適任だとは思う一方で、フジテレビの変革を成し遂げる存在というわけではなさそうです。ダルトン社がどんな意図を持って北谷氏を担ぎ上げたのかは、今後株主総会の資料などが出てこないと分かりません。
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