ミズノ、地球にやさしい人工芝を開発。
ミズノは、化学メーカーのカネカとの共同開発で、海の中で自然に分解される「生分解性人工芝シリーズ」を開発したと発表しました。年内にも販売される予定です。
人工芝の性能もだんだんとよくなっているとは言え、いわゆるマイクロプラスチックによる環境汚染の問題を抱えていました。この製品はひとつの解答を示したと言えるでしょう。
Jリーグは現時点で人工芝での開催を認めていませんが、アメリカのMLSでは、NFLと共有しているスタジアムが多いことから、一部のクラブが人工芝でプレーしています。
まもなく開幕するクラブワールドカップに出場する、シアトル・サウンダーズFCの本拠地、ルーメン・フィールドも人工芝ですが、大会に向けて天然芝を設置する工事が最近行われました。大会後にはいったん撤去し、来年のFIFAワールドカップで再度設置するとのことです。
サッカーの大きな国際大会が人工芝で開催された事例といえば、2015年にカナダで開催された女子ワールドカップが有名ですが、当時はいろいろと評判が悪く「男女差別」との批判も浴びせられました。しばらくは大きな大会では天然芝のみとなりそうです。
昨年アメリカで開催されたコパ・アメリカ(南米選手権)では、上記のシアトルのような仮設の天然芝のピッチが用意されました。これは来るべきワールドカップに向けてのテストという意味合いもありましたが、ピッチがでこぼこしていたり、耐久性が低いといった問題が発生したとのことです。FIFAとしては同じ過ちを繰り返すわけにはいきません。
クラブワールドカップ、そして来年のFIFAワールドカップでは、計5つのスタジアムが人工芝となっており、仮設の天然芝を設置することとしています。(シアトル・アトランタ・マイアミ・フィラデルフィア・ニュージャージー)
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