Netflix、カネロvs.クロフォード戦を獲得。

9月に対戦することが決定していた、カネロ・アルバレス選手とテレンス・クロフォード選手の試合について、9月13日(土)にラスベガスで開催されると正式発表されました。Netflixがグローバルでライブ配信を行います。PPVではないため、月額料金のみで視聴可能です。

試合はカネロ選手の主戦場であるスーパーミドル級で行われ、クロフォード選手は2階級上げる必要があります。素晴らしい戦績をあげながらも、人気面では高い評価を得られなかったクロフォード選手にとっては、人生を賭けた大きなチャレンジです。

Netfilxがボクシングの中継を行うのは3回目となります。最初にライブ配信を行ったのは、昨年11月に開催されたマイク・タイソンvs.ジェイク・ポール戦です。この配信では大規模な障害が発生し不評を買う結果となりましたが、当然ながら改善は進んでいます。

2回目はまだ未来の話なのですが、7月11日に開催される女子のケイティ・テイラーvs.アマンダ・セラーノ戦です。この興行はジェイク・ポール氏の会社がプロモーターとなっており、女子選手のみが出場する大会となっています。

カネロ選手は、今年に入って「リヤド・シーズン」を率いるサウジのトゥルキ・アラルシク長官と4試合の契約を結んでおり、クロフォード戦が2試合目となります。

また、UFC・WWEを傘下に収めるTKOグループのダナ・ホワイト氏もプロモートに名を連ねています。TKOは今年3月にサウジの興行会社・Selaと提携し、ボクシングのプロモーションに参入することを発表していますが、今回はTKOではなくホワイト氏個人となっており、トゥルキ氏、ホワイト氏、そしてSelaの三者による共同プロモートとなっています。

本来であれば「リヤド・シーズン」はDAZNと放映権契約を結んでいるので、DAZNで配信されるのが筋なんですが、トゥルキ氏個人によるプロモートで、かつサウジではなくラスベガスの開催にすることで巧妙に回避しています。なんかめんどくさいですね。

会場はまだアナウンスされていませんが、NFL・レイダースの本拠地であるアレジアント・スタジアムが有力視されてきました。しかし、9月13日には大学のアメフトの試合が予定されているとのことで、開催するためには調整が必要となります。

どうも、当初は9月12日の開催を予定していたようです。しかし、この日はメキシコでUFCの大会が計画されており(結果的には他会場に移動)、ホワイト氏も来場予定だったことから13日に決まったと報じられています、

アンダーカードには、中谷潤人選手も候補としてリストアップされているとのこと。リヤド・シーズンとスポンサー契約を結んでいる井上尚弥選手に続いて、ビッグチャンスを得ることになるかもしれません。