【追記あり】FIFA、博報堂の交渉難航で電通とも交渉開始。

日経新聞によると、来年のFIFAワールドカップの日本における放映権について、FIFAと博報堂の契約交渉がまとまらず、独占交渉期間が終了したとのこと。引き続き両者の交渉は続きますが、FIFAは並行して電通との交渉を開始したそうです。

FIFAと博報堂の交渉は、今年4月に東洋経済が最初に報じ、5月には日経新聞も後追いしています。国際的なスポーツイベントの放映権に関するノウハウを持つ代理店は、日本だと電通しかないというのが現状です。健全な競争を促すという意味でも博報堂には期待したいところですが、いきなりワールドカップというのも荷が重いな・・・とは思っていました。

FIFA側の思惑はまだ分かりません。博報堂からさらなる条件を引き出すために電通をダシとして使っているという面はあるでしょう。ただ、本当に博報堂が難しいということになれば、再度電通が登板することになります。電通には、短い時間でもなんとかやり遂げてしまうという信頼が蓄積されています。もっとも、それが現場へのしわ寄せとなり、不正の温床となってしまう悪い側面もあるわけですが。

この件と直接関係があるのかは不明ですが、6月26日に博報堂は「HAKUHODO DRIVE.」というプロジェクトを立ち上げ、スポーツビジネスを強化することを発表しています。ただ、放映権ビジネスに大々的に参入するという話ではなく、もっと地道な活動のようです。いずれにせよ、電通のライバルはもっとたくさん必要です。

【追記 7/11 12:30】

東洋経済からも追認する記事が出てきました。11時に有料記事が出た後、無料記事も出ましたので両方を紹介します。


FIFAと博報堂が折り合わなかった理由としては、やはり放映権料が希望に届かないからだとされています。また、前回(2022)の放映権料について「2億ドル程度」との記述もあります。契約が成立した2021年当時の為替は1ドル=110円程度でしたが、その後急激な円安が進みました。FIFA側の提示金額は前回から大きく変わってないとされますが、円安の影響は大きいです。

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