【速報】ディズニーとYouTube TVが和解。
ディズニーとYouTube TVは、現地時間の金曜夜に和解し、新たに複数年契約を結んだと発表しました。10月30日に切れた契約は約2週間で復活し、ESPNなどディズニー系列のチャンネルが戻ってきました。これにより、土曜のカレッジフットボールや、月曜のMonday Night Footballなどのコンテンツが視聴できるようになります。
新たに結ばれた契約により、ESPNのストリーミング「ESPN Unlimited」が追加料金なしでYouTube TVの契約者に提供されるとのことです。
この条件は、2年前に紛争となったCharter Communications(サービス名はSpectrum)のケースに類似しています。この時は、Charterがディズニー側の値上げ要求をのむ代わりに、disney+やESPN+をセットで提供しています。この紛争は11日間で決着しました。
それ以外の詳細はまだ判明していませんが、少なくともディズニー側が譲歩の姿勢を示したことは分かります。肝心の料金が値上げ、もしくは値下げされたのかは分かりません。今後の報道が期待されますが、この条件が出てきたということは、少なくとも値下げではないのかな・・・とも。
もし値下げされれば、MFNと呼ばれる契約条項によって、自動的に大手他社にも同じ料金が適用されることとなり、ディズニーはさらなる打撃を負うことに。これだけは回避したかったものと思われますが、いずれにせよ視聴者は置いてきぼりです。
MFN契約を結んでいるのは、先のCharter、Comcast(サービス名はXfinity)、そしてDirecTVだとされます。ディズニーはDirecTVとも昨年紛争が起き、こちらも2週間の空白が発生しています。ESPN Unlimitedの提供というのもまた同じ条件でした。
YouTube TVは今回の紛争で大手3社と肩を並べ、そしてやがては追い抜く存在であることを示した形になります。ただ、それが正しい未来なのかはよく分かりません。単に3強が4強になっただけであり、寡占が進めば競争はなくなります。そして、その先に待っているのは値上げでしかありません。
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