LIVゴルフが経営破綻
LIVゴルフは、連邦破産法11条(いわゆるチャプター11、日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、法的な破綻処理に入りました。
LIVは「次のフェーズ」と称しており、2027年にシーズンを継続するための重要な一歩を踏み出したとしています。いずれにせよ、サウジからの支援が打ち切られた以上、いったん清算する必要がありました。破綻は既定路線です。
これと同時に、LIVはイギリスの投資会社・BCパートナーズとの契約を発表。新たなスポンサーとなる意向です。BCパートナーズの名前は以前から報じられていましたが、正式に名前が出たのはこれが初めてです。
また、今年限りで支援を打ち切るサウジアラビアの投資ファンド・PIFからは4,960万ドルの「DIPファイナンス」と呼ばれる資金提供を受けます。これは投資ではなく融資ですから、返済が必要です。経営再建後の収益をもって返済されることになります。
破綻処理後の新会社は、過半数の株式を選手に与える方針で、選手との協議を進めているとのことですが、これはある意味負債の一部を選手に押しつけているようにも見えます。
破綻申請書には債権者リストが含まれており、ジョン・ラーム選手には747万ドル、デシャンボー選手には577万ドル、ダスティン・ジョンソン選手には549万ドルなど、多額の未払い金が存在することが明らかになりました。
ただし、これはあくまで現在支払いが遅延している金額であり、来年以降の残りの契約期間における金額が反映されていないとのことです。これらを含めると、ラーム選手への負債は1億ドルを超えるとも言われています。果たして彼らは新会社の株式を受け取るのでしょうか。
また、今年LIVを離脱し、PGAに「出戻り」したケプカ選手にも168万ドルの未払いがリストに載っています。こちらは当然株式を受け取るはずがありませんので、単純に紙くずとなって消えることになりそうです。
2023年6月に突如「和解」を発表したLIVとPGAですが、これはある意味PGA側が仕掛けた「罠」でした。統合に向けた交渉はいっこうに進まず、翌2024年2月にはPGAが30億ドルの資金を調達。赤字を垂れ流し続けるLIVに対して「兵糧攻め」を仕掛けた形です。
サウジの資金も無尽蔵ではなく、いつまでも赤字を続けられるわけではありません。投資効果が低いと判断されれば、当然切り捨てられる運命にあります。果たして2027年に「新生LIV」は発足できるのでしょうか。
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