【速報】フィギュア・ジュニアGPの公式配信でブロック騒動。
本日(8/22)からフランス・クーシュベルで開催されるフィギュアスケートのジュニアグランプリシリーズ開幕戦。YouTubeの公式チャンネルで配信されるはずが、日本からのアクセスがブロックされたとのことで騒ぎになっている。
先日はサッカーのスペイン2部(セグンダ)で同様の騒ぎがありましたけど、こういうのって続きますね…
※クーシュベルはアルベールビル五輪でスキージャンプなどが行われた町ですね。まったく関係ありませんが(^-^;
で、結果としてはファンからの抗議?によってブロックが解除されたとのことで、ひとまず心配の種は消えたのですが、問題はどうしてこうなったかということ。
🎌 Good news Japanese fans!
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) August 22, 2019
The live stream will now be available in Japan for all seven Junior Grand Prix events!
🔗 https://t.co/aJCi0bFF2A
#⃣ #JGPFigure #FigureSkating pic.twitter.com/2qzkEL05Jo
ジュニアグランプリシリーズは以前からテレビ朝日が録画放送しており、今年も同様の体制。また、去年はとくにブロックはかかってなかったとのことなので、すなわち今年もブロックをかける理由はない。
なので、あくまで想像ではありますが、ISUまたはテレビ朝日の中の人が忖度してしまったのか、単なるオペレーションミスかのどちらかではないかと。
基本的な考えとして、ライブと録画では放映権は別扱いになります。なので、録画の放映権を持ってるだけではライブ配信をブロックする理由にはならないんですよね。
もっとも、ならばライブで放送できるはずなのに録画放送しているあの大会はどうなんだ、とツッコミが入ることも容易に想像できます。そう、ジュニアが付かないあの大会とか…
このように、最近は無料でライブストリーミングを実施する競技が増えているので、今後も似たような騒ぎは頻発すると思われます。たくさんの人に見てもらうことと、放映権を売ることのバランスをどう取るのかが大事になってきます。
ということで、ISUがどう考えているのかが分かる資料をひとつ出しましょう。昨年(2018年)に出されたステータスレポートというもので、2014年から4年間の活動成果についてまとめられています。
ISUはテレビ局に販売した放映権からデジタルの権利(すなわちストリーミング)を切り離す戦略を進めており、従来から権利を保有しているテレビ局との交渉を続けています。放映権料に依存する体質を脱し、自前のYouTubeチャンネルなどからの収入を増やすことで視聴者数の最大化を図る戦略とのことです。
このような方針ですから、ますますブロックする意味なんてないですよね…と書くと、またジュニアが付かない大会についてはどうなんだとお叱りを受けることになりそうですが(^-^;
ジュニアグランプリの広告およびテレビに関する権利は、ISUとテレビ朝日の間で直接(directly)協定を結んでいる。なんて記述もあります。
この文書は2018年までのことを記してますが、18-19、そして19-20シーズンにおいても変化があったという情報は入ってませんので、現在も継続してる可能性があります。
通常なら代理店を使うところを直接というのはちょっと驚きです。テレ朝の協力なくしてこの大会は成立しない、というレベルの深い関係を築いていたようです。
ならば、なおさら今回のミスは痛かった。逆に言えばなんとか直前で回避できてよかったです。
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