J:COMの新型STBでJSPORTSとDAZNが呉越同舟。

「J:COMとNetflixが提携」という記事を紹介するのですが、当ブログ的にはNetflixはあまり本筋ではなく、異なる視点で。
この発表は、J:COMが「J:COM LINK」という新しいSTB(セットトップボックス)を提供するのに合わせたものです。詳細は以下のリンクの9/4付のニュースリリースを参照のこと。(PDFのため直リンクはしません)

Netflixとの提携が大きくクローズアップされていますが、よく読んでみるとこのSTBにプリインストールされるアプリはNetflixだけではないことがわかります。YouTube・AbemaTV・TVerなどが名を連ねていますが、そこにJSPORTSオンデマンドとDAZNが加わっていることに注目してしまうのですね。
JSPORTSはJ:COMの運営会社であるジュピターテレコムの子会社なので、JSPORTSオンデマンドのアプリがプリインストールされるのは当然なのですが、DAZNもプリインストールとはなかなか思いきったな…と。

両社で重複するコンテンツは少ないので共存は可能ではあるのですが、このSTBはAndroid TVがベースなので、プリインストールじゃなくても後からDAZNのアプリを入れることもできるのです。にも関わらずプリインストールとなっているのは、DAZNから多少なりともお金が動いていそうな気がします。

プリインストールにお金が動くのは以前からよくある話。かつてはWebブラウザのツールバー、最近ではスマホやSTBです。また、テレビのリモコンに専用ボタンを付けるという動きもあります。
とにかく一度使ってくれないとその後のリピートもないわけで、プリインストールというのは昔も今も重要な戦略となっています。

ちなみにスカパーオンデマンドは名を連ねてません。CATVの中にスカパーというのも変な気がしますが、海外サッカーなどスカパーが直接放映権を持っているものもありますし、もはやスカパー=衛星放送ではありません。

今後はこうした呉越同舟も珍しくなくなるのは間違いないところです。テレビに映るものであれば、いろんな合従連衡が考えられます。「放送と通信の融合」が騒がれてから何年経ったかもう分かりませんが、これが時代の流れなのですね。

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