リーグ・アン、放映権料支払い拒否を回避したはすが…

状況は日々刻々と変化します。当ブログの記事はあらかじめ何日分かストックを用意しておくのですが、新たなニュースによって大幅な書き換えが必要になることは珍しくありません。

本日はフランスのリーグ・アンの話を用意していたのですが、政府が9月まで大規模イベントの開催を禁止したことで事実上の打ち切りに。同様に8~9月の開催を予定していたツール・ド・フランスやル・マン24時間、全仏オープンテニスなども決断を迫られそうです。
もともと取り上げたかった話は、リーグ・アンの放映権を持つCanal+とbeIN Sportsが、リーグ中断にともない支払いを拒否したことと、その後の交渉によってなんとか支払いの合意をとりつけたことです。

未払いになっている金額はCanal+が1.1億ユーロ、beINが4,200万ユーロ。そのうち開催済みの試合分に相当する3,700万ユーロと1,500万ユーロが支払われ、残りの金額も6月に支払われる予定だったのですが…やらないのでは払う道理がありませんね…

多くのクラブが当座の資金繰りに苦しんでいる中、一刻も早く支払いが求められていますし、開催できないのであれば早期に指針を示す必要がある。どちらにしろスピードがなければ、一日ごとに事態は悪化するだけです。
放映権料の分配やスポンサーマネーは試合ができなければ本来受け取れないものであり、それを緩和させるのは社会的な意義だったり、企業イメージだったりするわけです。そのためにもクラブには社会貢献活動が必要です。外出が制限されている中、できることは限られるだけにアイデアが求められます。

スタッフを一時解雇したり、選手にも年俸カットを求めるなどクラブも生き残りに必死ですが、その中でもスポーツは地域社会に貢献する公共財であることを改めて意識せねばなりません。地域の理解が得られなければ、試合の再開もできないのですから。

さて、beIN Sportsといえば言わずとしれたカタールの放送局ですが、あすはその絡みの話を取り上げる予定です。
●フランスの状況(5/3現在)
感染者数: 167,346
死者数: 24,594
人口: 6,700万人

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000