DAZN、欧州ハンドボールと10年間の提携開始。

DAZN絡みでは少し前に出されていたこのプレスリリースも紹介せねばなりません。

欧州ハンドボール連盟(EHF)とスイスの代理店・Infront、そしてDAZNの三者がこの7月から10年間のパートナーシップをスタートさせました。

まず最初の取り組みとして、EHFの公式Webサイトと動画配信用サイト「EHFTV」をリニューアル。9月から開催を予定しているチャンピオンズリーグに向けたプロモーション活動を実施していくとのことです。
この契約は2年前に結ばれており、10年間で総額5億ドルとされています。それまではInfrontとMP & Silvaがマーケティングを担当していたと書いてありますが…なんか亡霊のごとく出てくるMP社という名前。
これはDAZNが放映権を独占するわけではなく、代理店としての役割を持つことを意味します。また、映像制作などデジタル分野での提携も含まれます。

この取り組みはすでにバスケのFIBA、女子テニスのWTAと行っているものに類します。三者での提携という意味では、南米サッカーにおいてCONMEBOL、IMGと組んでいるのに続く形です。
代理店である以上、クライアントの利益を最大化する義務があるわけで、単純にDAZNが独占することはありません。高く買ってくれるテレビ局があれば当然売ります。人気の高いドイツなどでは無料放送も視野に入ります。これをDAZN独占にしたら利益相反で訴えられることになります。

逆に日本では残念ながらハンドボールの人気は低いので、買い手がなければDAZNが引き取るといったこともあり得るわけです。そういえば、バスケだとFIBAワールドカップの予選試合を大量に配信してたこともありましたね。

ということで、このニュースはDAZNが放映権を買うだけではなく、売る側でもあるという側面を表すものでした。

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