英政府、プレミア全試合生中継へ圧力。

あれだけ巨額の放映権料を誇るプレミアリーグですが、イギリス国内で全試合が生中継されているわけではないのです。シーズン全380試合のうち生中継は200試合。半分ちょっとでしかありません。

その理由は、土曜15時にキックオフの試合は下部リーグも含めて中継を禁止するという「ブラックアウトルール」にあります。なぜこのようなルールがあるかというと、ビッグクラブだけでなく、地元のクラブを応援しなさいという配慮なんだとか。

でも、外国では普通に視聴できるわけで、日本でも土曜23時(サマータイム終了後は24時)の試合は普通に配信しています。
しかし、コロナ禍において無観客での開催を強いられたいまとなっては、地元の試合ですら観ることができないのです。ということで、再開後の残り試合については規制が緩和され、すべて中継されることとなったのですが、さて新たに始まる2020-21シーズンはどうなるか。

引き続き無観客でスタートし、10月からは観客を入れる計画となっておりますが、キャパシティの1/3に制限されるとのことで、やはり観られる人は多くありません。

にも関わらず、プレミア側の提案は200から220試合に増やすという相当強気なもの。テレビ局側もなるべく多く放送したい意向はありますが、もちろん追加の放映権料を支払うつもりもありません。

ということで、イギリス政府がプレミアに対して全試合を中継するよう要請しているとのこと。下部リーグも含めてどれだけ中継されるのかが気になるところですが、フットボールの母国らしい出来事ではあります。
【追記】
9月開催予定の試合はすべて生中継が決定。
Sky、BT、Amazon、BBCに割り当てられたとのこと。

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