DAZN、Goal.comの売却先決まる。

以前から売却先を探していたDAZNのメディア部門ですが、この度投資ファンドのTPGの傘下であるIntegrated Media Companyに株式の過半数を売却することで合意したと正式発表がありました。

日本でも展開しているGoal.comを含む3つのメディアが対象で、総価値は1億ドル程度と評価されています。ですので、5,000万ドル以上のキャッシュを得るものと思われます。
この背景にはもちろんコロナ禍もありますが、それ以前からDAZNは投資を募っており、また昨年にはB2B部門を売却しています。ライブスポーツの配信を事業の中心に据えた企業として選択と集中を進めているところです。

見方を変えればそうすることによって将来DAZNそのものを一部あるいは全部売却することも視野に入っており、その可能性は排除していないとされています。いまは親会社のAccess Industries社から幹部が送り込まれるなど支援を受けている状況ですが、ポストコロナの立て直しに苦戦するようであれば、そんなシナリオも現実味を帯びるかもしれません。

また、兄弟会社であるワーナー・ミュージックは今年上場を果たし多額の資金を獲得。これにならい、DAZNを上場させる可能性もありますが、ならばなおさら今後の経営計画をきちんと示すことが求められます。

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