ホンダF1撤退 & NTT自転車チーム撤退

コスト削減の効果は見えやすいけど、それによって失う価値は金額で計るのが難しい。そこまで考えたうえでの経営陣の判断だとは思うのですが、ファンにとってはがっかり感が否めない発表となりました。

前回の撤退もまだまだのびしろを残した状態でしたし、今回は角田選手という若手有望株が育ってきています。今年は中止となりましたが、来年以降の日本GPの存続も危なくなってきております。

金食い虫のF1ですから、ずっと社内では存続派と撤退派の対立はあるでしょうし、それはフェラーリを除く他社にもあるでしょう。ただ、こうも方針がぶれるとなると、長期的には不安を増幅させる要因になります。
ドコモを完全子会社化するために4兆円を投じる予定のNTTですが、NTTプロサイクリングチームのスポンサーを今年限りで打ち切ると発表しています。子会社のディメンションデータからブランドを切り換えてわずか1年での撤退も驚かされる話です。

NTTはツール・ド・フランスの技術サポートも行っていますが、こちらは存続するとのことで、投資対効果がシビアに問われる形となりました。

結局のところ、自転車ロードレース界はツールが突出しすぎています。とくに今年はコロナ禍による中断でスケジュールが詰め詰めとなり、同日に3レースの開催も珍しくない状況であり、スポンサーの露出機会が損なわれている状況です。
そういえば、両社の共通項としてインディカー・シリーズがありました。ホンダはエンジンを供給し、NTTは冠スポンサーとなっています。

ヨーロッパとアメリカでは市場が異なるだけに、おそらく判断も異なるものになると予想それますが、今後も注視が必要でしょう。

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