プレミア、PPV化で英国民困惑。

先日お伝えしたプレミアリーグの改革案「Project Big Picture」は絵に描いた餅としていったん収束しましたが、イギリスのファンは目の前にある大きな問題に悩まされています。

そもそもイギリス全土で生中継されるのは全380試合のうち200試合。全試合が観られる我々が思わず同情したくなりますが、今季は無観客での開催が続いているため、本来予定がなかった試合についても中継が行われています。

当初は放映権を持つSky、BT、Amazonに公共放送BBCを加えた4社に対して配分していましたが、10月からはSkyとBTに絞られ、かつ1試合につき14.95ポンドのPPVで放送されることとなったのです。

この価格設定はリーグ側の提案で決められたとのこと。日本円だと約2,000円。DAZN1か月分に匹敵しますね。
どの試合を通常通りの放送とし、またどの試合をPPVにするかは放送局が選択しますが、選ばれなかったクラブのサポーターはもちろんスタジアムには行けませんし、コロナが再流行している状態ではパブでの観戦もままならない。悔しいけどPPVに課金せざるを得ないわけです。

もちろんプレミアもコロナ禍でダメージを受けており、昨シーズンの放映権料も一部返還に応じざるを得ない状態でしたが、その穴埋めにさらなる課金を求めることに果たしてファンは納得するのか。

PPV収入はさらに苦しんでいる下部のクラブに配分する計画があるとのことですが、まだ具体的にはなっていません。この問題もしばらくはくすぶり続けることになるでしょう。

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