Jリーグ来期予算、DAZNマネー減で赤字へ。
Jリーグが2021年度の予算を承認し、17.6億円の赤字を見込んでいるとのこと。また今年度はコロナ禍に見舞われたものの、コストカットにより30億円程度の黒字が出る見通しだそうです。クラブの経営はどこも苦しい状況にありますが、この黒字額を吐き出すことで支援につながります。
今年度よりも放映権料が約18億円減少するとのことで、これだけで赤字幅が埋まってしまいます。やはりDAZNマネーの影響は莫大です。
今年になってDAZNとの契約内容が変更され、「10年2,100億円」が「12年2,239億円」になったわけですが、この契約はすでに4年目に入っています。
最初の3年間は年160億円を支払うことになっているため、計480億円は支払い済みです。4年目にあたる今年からは年185億円に増額される予定でした。
もし今年は185億円がそのまま支払われ、来年から減額になると仮定するならば、残りの契約は以下のようになります。
【旧】7年1,435億円 (年平均205億円)
【新】9年1,574億円 (年平均174.8億円)
つまり、年平均で約30億円の減額となるわけです。来年が約18億円の減額ということは、185-18=約167億円という推定が成り立ちます。もともとは少しずつ増加する契約になっているのですが、その上がり幅も縮小されていると考えられます。
とにもかくにも、この契約内容で9年間を賄わないといけないわけです。DAZNマネーへの依存度を減らすためには、地方局であったり、海外への放映権販売もさらに加速する必要があるでしょう。
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