テレ東編成で大失態。柔道中継が尻切れに。

異例の直接対決となった柔道男子66kg級代表決定戦。阿部一二三選手と丸山城志郎選手の試合は試合時間24分、時計が止まっている時間も含めると40分にわたる死闘となりました。

午後4時~5時15分の放送枠を確保していたテレビ東京。試合は4時40分ごろに開始されましたが、最後まで中継できないという事態に。同時にネット配信も行っていたのがわずかな救いでしたが…

ネット局の少ないテレ東はスポーツ中継だとBSも使ってカバーすることが多いのですが、今回はなし。延長無制限のルールである以上、やはり事前に延長対応の調整をすべきでしたし、対応ができる時間帯に試合を開催するくらいの要望は出せたかと思います。
この件は失態で片付けるとして、この「時間無制限」というルールは悩ましいものであることも事実。細かいポイントや旗判定で勝敗が決まるのは興ざめということで、一本と技ありに絞ったわけです。

本来一本を目指すのが柔道の精神であることを考えると望ましい改正ではあるのですが、テレビ中継においてはマイナスにも働きます。試合の面白さと時間枠の狭間で細かなルール変更が繰り返されているのが現実です。

なにしろ発祥国の日本ですら、無制限をやめる改正案を出したくらいなのです。今回の件はワンマッチだからまだしも、トーナメントだと後の試合に響くことになります。1階級を1日で終わらせるフォーマットにも当然問題はあります。
テレ東も視聴者の流出を気にしたのか、ネット配信への誘導が終了直前となり、この姿勢もまた批判されて然りなのですが、試合は多くの人に見られてなんぼであることはテレビ局側も主催者側も共通しているわけです。選手を振り回さないよう早期に落としどころを見つけるべきでしょう。

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