ビッグクラブに20億ユーロの打撃。バルサは破綻危機?

大手監査法人のデロイトが毎年発表している「デロイトフットボールマネーリーグ」の最新版が発表されました。でも、今年は読むのがつらい。現実を突きつけられます。

昨シーズンの終了時点において、世界の上位20クラブの合計で11億ユーロの減収という凄まじい数字が出ています。今シーズンの終了時点ではさらに20億ユーロを超える規模になる見通しとのこと。
減収のうち9.37億ユーロが放映権料からの分配金。次いで試合の中止や無観客開催によるスタジアム収入が2.57億ユーロの減少。スポンサー収入の増加で多少相殺されたものの、トータルでは11億ユーロとなっています。

ビッグクラブと言えどもその地位を維持するのは大変で、高額年俸の選手を多数抱えたり、補強のために多額の移籍金を支払う必要があります。リーグ成績が低迷し、CLへの出場権を失えば途端に危機が表面化します。そんな脆さを抱える中で、やはりコロナ禍のダメージは深刻です。
このレポートで1位にランクされているバルサについて、スペインでは破産寸前であるとの報道が世間を賑わせているとのこと。人件費を抑えたくても移籍市場が冷え込んでおり、選手の売却が思うようにいきません。

こんな状況ですから、最終的には高額年俸を誇る選手側も譲歩を迫られることになりそうですが、ソシオと呼ばれるファンからの会費で支えられているクラブですから、ファンたちもまたダメージを共有することになります。
話を日本国内に向けると、J覇者の川崎フロンターレも昨年は5.8億円の赤字になる見通しを示しております。

観客収入の減少も大きいですが、いわゆる「DAZNマネー」と呼ばれる理念強化配分金が凍結となった影響もあります。Jリーグはサバイバルのために賞金も減らし、均等配分はなんとか維持しました。今年もこれからの状況しだいで苦しい一年となりますが、クラブの破綻は避けねばなりません。

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