米NCAAが大減収。$12億→$5億に。
アメリカでは大学スポーツも高い人気を誇りますが、その総本山であるNCAAもまたコロナ禍で大きなダメージを受けた組織です。
昨年の収入は約5.2億ドル。一昨年の約11.8億ドルからなんと半分以下となってしまいました。内訳をみると、やはり放映権料が7億ドル減と大きな割合を占めています。
「マーチマッドネス」の愛称で知られるバスケのNCAAトーナメントが中止になったことは実に痛く、これだけで8億ドルの損失。ただし保険によって2.7億ドルが補填されています。
学生のための組織ですから、プロよりも厳格に運営されています。マーチマッドネスもアメリカにコロナが上陸してから程なくして無観客、そして中止が決まりました。
今年の開催も危ぶまれており、1か所での集中開催が予定されていますが、学生にとって勉学が第一なところで長期にわたって拘束するのはいかがなものかという批判も出ているとのこと。また、今年も保険に加入したとのことですが、掛け金は従来よりも相当高くなったことでしょう。
非営利団体なので基本的に収益は分配され、貯金はさほど残りません。それゆえに収入が急激に減れば、その影響は直ちに分配先である大学に、そして末端の学生へと及ぶのです。
まぁ、非営利団体と言えばIOCの名前がどうしてもちらつきます。理念も大事だけど、そのためにはマネーも必要。理念とビジネスが両輪となって回っているうちはよいのですが、空回りを始めると大変なことになります。
東京五輪の話はまた近いうちに取り上げることになるかと思いますが、正直なところノイズが多く記事に目を通すのもストレスが溜まる状態。ここは健康第一でちまちまといかせてください。
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