【追記あり】WOWOW、ラ・リーガの配信を止められる。

【追記 2/5】
放送視聴登録を行えばライブ配信およびアーカイブ配信を視聴可能、という内容で調整が図られたようです。仮説はそんなに外してなかったかな…と。
WOWOWは今週末に配信予定だったラ・リーガの試合が「権利元との協議」によって配信できなくなったことを明らかにしました。引き続き放送では視聴することができます。
ラ・リーガの放映権事情は正直なところ情報に乏しく、ジャーナリストの小澤一郎さんによると、ソフトバンクが「スポナビライブ」を開始するにあたり2016-17シーズンから4年契約を結んだとのこと。しかしスポナビライブは1年半ほどで撤退し、WOWOWとDAZNに権利を譲ることになります。

この契約は昨シーズンで終わり、今シーズンからは新たな契約に入っているはずなのですが、とくに大きな発表があるわけでもなく、引き続き両社が権利を保持しています。このあたりがまず謎なのです。
ただ、売っているところ、すなわち代理店についてはおそらくMediaproではないかと。リーグ・アンの件ではやらかしてるMediaproですがもともとスペインの企業ですからね。国外向けの権利について、2019-20シーズンから5年間、総額44.8億ユーロの契約を結んでいるとのこと。

ただ、サイクル的には日本は1年のずれが生じていることになります。これもまた謎のひとつです。
なぜWOWOWがこのような事態に陥ったかについても推測するしかないのですが、1月から従来のネット配信サービス「メンバーズオンデマンド」を「WOWOWオンデマンド」に改めたことが引き金になっているのでは?というのが仮説になります。

これまでは放送契約者向けにネット配信が提供されていました。あくまでも放送が主であり、配信は付加サービスだったと言えます。これに対して新しいサービスは放送契約が不要であり、放送と配信が融合されています。この建て付けだと、配信専門の業者であるDAZNとの住み分けが崩れるのです。

似たような事例には、フジテレビの配信サービス「フジテレビNEXT smart」においてF1が視聴できなかったというものがあります(現在は視聴可能)。
Webサイトのお知らせには以下の文言がありますが、これを読む限りでは放送と配信の解釈について齟齬が生じているのでは?と思わせるんですよね。

※配信経由でお申し込みされたお客様、無料トライアル中のお客様は、「放送視聴登録」のお手続きで放送サービスにてご覧いただけます。

DAZNがちょっかいを出したのでは?という穿った見方も出てきそうですが、先のF1の例は解決しているのですからその説は積極的には採用できません。まぁ、この件については調整するしかありません。当然落としどころはあるはずです。

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