【思わぬ】五輪公式Twitterのヘッダー画像が北京に【波紋】

北京五輪の開会まで1年となった2/4頃、オリンピック公式Twitterのヘッダー画像が変更されたのですが、これを「東京五輪の中止を示唆?」というニュアンスで多くのメディアが報道しています。

「ONE YEAR TO GO」という文字が示す通りで、予定の行動にしかすぎないのでしょう。北京五輪の会期は2/20までですから、その頃にはまた戻るのではないかと思いますが…

これに限らず、最近はTwitterから声を拾って仕立てた記事が目立ちます。東京五輪の開催が日ごとに厳しくなっている中、そして組織委員会が自ら火に油を注いでいる中ではありますが、このような記事の作り方にはまったくもって疑問です。
筆者のもとには2/4にIOCからメールが来ておりまして。東京五輪も大事ですが北京五輪も大事です。もし東京五輪が開催できなければIOCは財政的に大きなダメージを負うことになりますが、北京五輪も開催できないとなれば、破綻も視野に入ってきます。

IOCの巨額の収入だけを見て「儲けすぎ」といった印象を持つ人もいるようですが、収入の90%は大会組織委員会やIF、NOCに分配されており、潤沢な蓄えがあるわけではありません。あくまでも非営利団体です。営利企業とはまた異なる論理があります。
北京五輪についてはコロナ禍だけではなく、香港やウイグルの人権問題も影を落とします。ボイコットに発展すれば五輪の歴史にまた大きな傷がつくことになります。
米NBCテレビは東京五輪の開会式を生中継すると発表しています。時差のある開催地の場合、ゴールデンタイムに録画放送することのほうが一般的でしたが、当日朝に地上波で放送される予定となっています。
森(前)会長の辞任を求める記事がNBCニュースのサイトに載ったことも話題となりましたが、これは大学教授による寄稿の形をとっており、いわゆる社説の類いではありません。

NBCもメディアとしてこのような意見も当然取り扱うわけで、この記事が辞任の引き金をひいたかのような報道にも違和感があります。それはそれ、これはこれ。上記の通り、中継に向けた準備も淡々と進めているのです。

まぁ何が言いたいかと言うと、メディアなんだからちゃんと取材して、いろんな角度からこの問題を伝えてほしいということです。
政治がドタバタしていても、その下で準備を進めている人々がいます。そして、開催されるかも分からない中で練習を続けるアスリートたちがいます。引き続き、それらの皆さんへのリスペクトを忘れずに執筆していければと考える次第です。

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