NFL、2023年からの新契約まとまる。11年1,050億ドル。
世界最大の放映権契約であるNFL。以前から噂はちらほらと流れておりましたが、ようやく新たな体制がまとまってきたようです。日本円に換算すれば年1兆円超え。文字通り桁違いです。
全体的に値段が上がっておりますが、4大ネットワークそれぞれがテレビに加えてデジタルのチャネルを持つようになったことが色濃く反映されたと言えます。ABC(ディズニー)はESPN+、NBCはPeacock、CBSはParamount+、そしてFOXはTubiでそれぞれ試合を配信します。
FOXはもともと非独占だったTNF(サーズデーナイトフットボール)の権利を手放しました。代わりに既存の日曜昼のゲームを強化していきます。これによりTNFはAmazonがメインのプラットフォームとなりました。
ディズニーはABCでの放送を増やします。スーパーボウルについても11年間のうち2回の放映権を確保しました。2026シーズン(2027年)と2030シーズン(2031年)が対象とのこと。残り9回は3局が3回ずつです。
まぁなんともスケールが違いますが、ここからさらに上乗せがあるわけです。ローカルの権利と、DirecTVが手放す予定の「サンデーチケット」の権利についてはまだ固まっていません。
サンデーチケットについては複数の配信業者が興味を示していると報じられています。現在の値段は年15億ドル。これがさらに上がるとなると、果たして支払えるところはどこになるのか。
今後テレビからストリーミングの流れはますます加速していくことは間違いなく、10年後の世の中がどうなっているかは見通せませんが、引き続き既存のテレビ局が生き残っていく中で、やはりドル箱コンテンツを持っていることは重要です。ビジネスモデルもこの10年の間で確実に変化していくことになるのでしょう。
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