米FOX、NFL木曜試合を1年前倒しで終了。
NFLは、2021年シーズンをもってFOXがサーズデーナイトフットボール(TNF)の放送を終了し、翌2022年シーズンからAmazonの独占になると発表。当初は2023年からの予定でしたが、1年前倒しとなりました。契約は2032年シーズンまでの11年間です。
Amazonが参入したのは2017年ですが、それからの4年間で環境は大きく変わり、FOXは非独占に旨みがないことを悟ったようです。また、NFL側には契約を早期に打ち切れるオプションがあったとのことで、両者の合意でそれが行使され、Amazonに移行した形となります。
なお、TNFの出場チームのローカル放送局では無料でのテレビ中継が継続されるとのことで、ストリーミングに完全移行するわけではありません。
とは言え、今後はテレビからストリーミングへの流れはより加速するであろうことは確実です。
もうひとつ注目されているのが、日曜昼の試合を自由に観られる「サンデーチケット」。こちらも現在権利を持つディレクTVとの契約が早期終了となることは確実視されています。
ディレクTVの親会社であるAT&Tは事業を分離し、新会社の株式30%を投資ファンドに売却。企業価値はAT&Tが買収した当時からおよそ1/3に低下しているとのことで、思い切った損切りとなりました。
年間15億ドルとされるNFLの放映権料が相当な重荷になっていたことは言うまでもありません。後任の決定が待たれるところですが、いずれにせよ衛星放送からストリーミングに移行するのは確実とみられます。
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