韓国クーパン、東京五輪の配信計画が頓挫。
韓国最大のECサイト「クーパン」。日本で言えば楽天のような存在でしょうか。もっともソフトバンクの投資先のようですが。
このクーパンが東京五輪のネット配信の権利を獲得したと話題になっていました。韓国では大手放送局3社(公共放送のKBS、民放のMBCとSBS)が放映権を獲得していますが、そこからサブライセンスを受ける形となっています。
配信先は「クーパンプレイ」という自社の有料サービスで、金額は500億ウォンと報じられていました。
ところがこの話が突如破談になったと報じられています。その原因となったのがクーパンの物流倉庫で火災が発生し、消防士が犠牲になってしまったこと。これをきっかけに企業体質への批判が集まり、それどころではなくなったようです。
また、オリンピックという公共性を持つコンテンツを有料配信することが韓国の法律上問題となったのでは…と記事には書かれています。そのため、他社が替わって配信を行うのかも微妙は状況です。
韓国でももちろん無料放送がありますし、オリンピックはなるべく多くの人に見てもらう観点から無料放送が原則で、有料はあくまでオプション的な位置付けです。
もっとも、ヨーロッパではユーロスポーツ(ディスカバリー)が放映権を獲得しており、米NBCに次ぐ金額を支払っています。ユーロスポーツは代理店の機能も持っており、そこから各国の放送局にライセンスする仕組みがIOCの収入を支えています。さすがに無料放送が消滅した国はないようですが…
中国ではテンセント、そしてTikTokのライバルと称されるKuaishou(快手)が同様にサブライセンスで配信権を獲得したと報じられています。
日本ではNHKおよび民放局が合同で運営する「gorin.jp」が配信を行い、ネット企業へのサブライセンスはありませんが、いずれにせよネットを通じて五輪を観る人は増える一方です。
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