【五輪】開会式の視聴率は日本好調、米低迷。

熱しやすく冷めやすいのが日本人の気質だと言われることもありますが、東京五輪開会式の視聴率(関東地区)は56.4%だったとのこと。

直前の世論調査でも延期・中止派が多かったことを思うと驚きの数字と言えるかもしれません。
最大の放映権料を負担するアメリカのNBCは苦戦しているようです。開会式の視聴者数は約1700万人と推計されており、リオ五輪や平昌五輪と比較しても大きく下落したとのこと。

この数字は当日朝の生中継と夜の再放送を合わせた数字で、テレビに加えNBCの公式サイトの視聴者も含まれるとのこと。なので、ネットに視聴者が移行したのでは?という話ではないようです。

もちろん時差の関係はあります。また、平昌五輪の開会式は地上波では生中継されず、夜に録画中継されていましたので、単純に比較することはできません。それでも、大会を通じて視聴者は低迷していると言わざるを得ません。
コロナ禍によってアメリカ人の娯楽にも大きな影響がありました。多くのスポーツがかつての人気を取り戻せなくなっています。

とは言ってもアメフトはやはり別枠のようで、今年アメリカで放送されたスポーツ番組の視聴者数では、開会式は18位に相当するとのことですが、その上の17試合はすべてアメフト(NFLおよびカレッジ)です。

娯楽の多様化によってアメフトが独り勝ち。昨年もシーズンがずれてNFLと重なったスポーツが続々と敗れていきました。

オリンピックの開催日程はアメフトのオフシーズンに合わせているとの話はよく聞きますが、こうなるとますますやめられないといったところでしょうか。酷暑の問題は当然あるのですが、露出を増やすこともアスリートの生活には必要です。
もし視聴率が低迷すれば、広告収入にも影響が生じます。アメリカのCM事情はよく分かりませんが、日本だと視聴率の積算(GRP)でCM枠を購入するのが一般的。視聴率が想定を下回れば、追加で放送枠を補填するなどの対応を迫られます。

NBCは東京五輪で過去の大会を上回る最高額の広告収入を得て、莫大な放映権料にも関わらず黒字になる見込みとしていますが、かりにそうなったとしても、今後の五輪には悪影響となること必至。2028年のロス大会をターゲットに戦略を練り直すことになりそうです。

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