ロペス戦延期でTriller興行権剥奪。DAZN棚ぼた。
ライト級の4団体統一戦となる、テオフィモ・ロペスvs.カンボソス戦。その興行権を動画アプリ「Triller」が落札したことはだいぶ前に取り上げたのですが、その後紆余曲折をたどっています。
当初6月に開催を予定していたのですが、ロペス選手がコロナに感染して延期に。それでケチがついたのか迷走が始まり、何度も延期を繰り返しました。
10/4開催で落ち着くかと思われたのですが、今度はNFLの試合と重なるからという理由で10/16に延期。すると、今度はカンボソス陣営が契約違反を主張します。
あまりの迷走に状況が整理しきれていないのですが、入札を実施したIBFがしびれを切らし、Trillerの落札を取り消すことに。興行は2番目の金額を入札したマッチルームに移動し、再度交渉が行われるとのこと。
これによりファイトマネーは下がる見込みで両陣営についてはゴネ損に。マッチルームですから必然的にDAZNでの配信となりますので、DAZNにとっては棚ぼたです。
NFLと重なるから、という理由は正直意味がわかりません。日程はあらかじめ発表されているわけですから。
ただ、ESPNで中継される可能性があったという情報があり、それだと理解はできます。10/4は月曜日、すなわちESPNが放送するマンデーナイトフットボールの日ですから。
この試合は当初、Trillerが今年買収した格闘技専門サービス「FITE」を通じてPPVで配信される予定でしたが、ESPNの名前があがっていたということは、それだけでは投資を回収できなかったということでしょうか。
TrillerはIBFに支払っていた120万ドルの供託金を没収され、さらに試合のプロモーションに費やしたおよそ1,000万ドルを失うことになりそうですが、それ以上に信頼を失うことになります。
Trillerは上場を検討しているほか、複数の企業と売却の交渉をしていると報じられています。それだけ資金調達を急いでいるということでしょうか。今後もバタバタしそうな感じです。
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