ユロスポ、FIS W杯の権利獲得でポーランドに引火。

まず紹介するのは、ユーロスポーツが、FIS(国際スキー連盟)が主催するワールドカップの放映権を獲得したという記事。欧州50か国以上が対象で、2025-26シーズンまでの5年契約とのこと。

これだけだと日本にも関係ないし、当ブログで取り上げるまでもない話に見えるのですが、これが思わぬ余波を生み出しています。
スキージャンプが人気のポーランドがその舞台。ポーランドでは「TVN24」というチャンネルの放送免許を更新するかどうかが論議されていました。TVNというテレビ局が運営するニュース専門チャンネルとのことですが、どうやら政府に批判的な報道姿勢で煙たがられていたようです。

TVNはオランダの会社を経由して、(ユーロスポーツの親会社である)ディスカバリーが実質的なオーナーとなっています。そのため、表向きでは外資の支配下にあるチャンネルを締め出すという理由で免許の更新を拒否できる法案を可決したとのこと。

期限の9/26を迎え、いったんは免許の更新が認められたとのことですが、この話は当然尾を引くことになります。
ポーランドでは公共放送のTVPがスキージャンプを長年放送していましたが、ユーロスポーツの権利獲得により終了するとのこと。今後はTVN系列のチャンネルに移動する見込みです。

TVPは政府寄りの報道姿勢と言われています。いわば意趣返しですね。スポーツが政治の駆け引きに使われることは心外ではありますが、世界にはこんな国もあるというわけです。

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