セリエA、infrontとの契約延長にちらつくサウジの影。

今季からセリエAの放映権を管理しているinfront。当初は3年契約でしたが、さらに6年延長し、2029-30シーズンまでの獲得をめざしているとのこと。

セリエAに提出した提案書には、今回の3年契約において減収となった国外向けの放映権料を補填する内容が含まれているのだとか。
セリエAは現在中東で放映権が売れず、いまだにYouTubeでの配信を続けています。以前放送していたBeIN Sportsが降りたことが原因です。

最近サウジがBeINの放送禁止を解除し、海賊放送局・beoutQを閉鎖させる意向を示しました。それによりプレミアではニューカッスルの買収が成立したわけですが、セリエAはまだbeINと和解できていません。

サウジでスーペルコッパ(スーパーカップ)を開催したこともその一因です。昨年はコロナ禍でイタリア国内での開催となりましたが、今季は改めてサウジでの開催を表明していました。
最近の報道によると、今季もサウジでの開催を断念し、来年1/5にミラノで開催する意向とのこと。しかし、来季は改めてサウジ開催をめざすようです。

現在のセリエAはカタールとサウジを両天秤にかけている状態とも言えますが、二兎を追い続けると痛いしっぺ返しを食うかもしれません。infrontから中東の損失分を補填させることができれば、サウジに傾倒していくシナリオも考えられますが…どうなることやら。

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