女子ゴルフ・GMOレディース、主催者が中止を示唆?
来季から女子プロゴルフツアーの放映権がJLPGAの一括管理になることは以前にもお伝えしていますが、それに反旗を翻すような発言が話題となっております。
7月に開催予定のGMOインターネット・レディースについて、主催者であるGMOグループの熊谷代表が大会中止の可能性をtwitterで示唆したのです。
【悲報】
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) December 1, 2021
日本女子プロゴルフ協会さんから、
・来年以降
・ネット放送に関して
・GOLF Net TVなどの有料放送
しか放映を認めないとのお話が来た。
今年はYou Tubeで無料放送をして、300万PVを超す方々に喜んでもらえたのに非常に残念な話。#GMOインターネットレディース #JLPGA
この試合は昨年までテレビ東京が放映権を持ち、またテレビ東京のYouTubeチャンネルにて生中継を実施していました。
JLPGAの方針では、テレビ向けの放映権については移行措置として来年は無料にするとしています。しかし、ネット向けの放映権はすでに配信を始めているGOLFTVなどに有料で販売することになります。
この仕切りだと、たとえテレビ東京であってもYouTubeで配信することはできないわけです。配信したいのであれば、JLPGAから別途権利を購入するか、GOLFTVなどからサブライセンスを受けることになります。映像製作を請け負うことで放映権料を相殺するスキームも考えられるでしょうか。
熊谷代表の発言からは、広告による無料モデルに強いこだわりを持っているようです。まぁ、正式発表があった後に話を蒸し返すのはどうなんですかね…とも思いますが。
無料で配信しないと新規ファンが増えないという主張にも一理はありますが、従来からその役割はテレビが担っています。テレビの多くは録画放送であり、ライブで観たいというコアファンのために有料配信の機会を作ったというのが一連の動きです。
ネットでも無料配信というのは、ファンにとっては嬉しいことですが、その一方で両者の役割分担を崩すことになります。
テレビ東京はYouTubeでのスポーツ中継に力を入れている局で、最近では世界卓球のライブ配信を行っていました。もちろん系列局が少ないことを逆手にとった策だとも言えるのですが、単に映像を流すだけではなく、その先の収益化を見据えているかが問われます。
ですから、きちんと放映権を取得し、広告モデルでの配信が成り立つことを証明するのが最適解だと言えるでしょう。それが無理ということであれば、遅かれ早かれこの大会は消滅するのでしょう。
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