中国&サウジ、人権問題とマネーの狭間で。

F1は先日サウジアラビアGPが初開催されましたが、今季も王座を争っているルイス・ハミルトン選手は記者会見で「心地よくない」と発言したとのこと。

近年スポーツに多額のマネーを投じているサウジアラビアは、その裏で人権問題を抱えており、人権擁護団体からはスポーツによって問題を隠す「スポーツ・ウォッシング」だと非難されております。
人権問題といえば、中国の女子テニス選手をめぐる問題が引き続き波紋を呼んでいます。女子プロテニスを統括するWTAは、今後中国での大会開催を中止すると表明しています。

コロナ禍で2年間中国での開催はないのですが、今後も開催されない場合損失は数億ドル規模にのぼると報じられています。裏を返せば、この2年間でなんとかなったのでこのような強い姿勢を示せたと言えるかもしれません。
F1についても中国との関係は深くなっており、なんといっても来年には初めての中国人ドライバーが誕生します。周冠宇選手はF2で実績をあげており実力的にも異論はないかと思いますが、もちろんビジネス的にも大いに期待される存在です。

この2年間は中止となった中国GPも来年復活予定で、2025年まで開催契約を延長しています。さらに2つめのレースを開催する構想も存在しているとのこと。

人権問題が存在する国でのスポーツビジネスは今後リスクが増してくることが確実であり、すべての関係者、そしてスポンサーに対して高い意識が求められることになります。観ている我々にとっても決して無関係ではありません。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000