W杯隔年開催で、年間1兆円超えの損失か。

世界各国のプロサッカーリーグが加盟する組織・World Leagues Forum(WLF)は、FIFAワールドカップが隔年開催された場合に生じる損失額のシミュレーションを公表しました。

それによると、主要40リーグおよびUEFAが被る損失額の合計が年間85億ユーロに達する可能性があるとのこと。日本円だと1兆円を超す規模となります。

これをもとにWLFは、FIFAに対して隔年開催案を撤回することを求めています。レポートの詳細は以下のページにPDFで公開されています。
世界のサッカーのカレンダーが短縮を余儀なくされることで、試合数を減少させたり、または平日の開催が増加します。リーグによってはクラブ数の削減をせざるを得なくなり、スポンサー等にも多大な影響が出るとされています。

現在新しいフォーマットが検討されているクラブW杯の動向に応じて3つのシナリオが想定されています。もし現行のフォーマットが継続されるならば、損失額は50億ユーロと試算されています。

先の85億ユーロという数字は、クラブW杯が24クラブ参加に拡大され、かつ毎年開催になった場合の数字です。これはさすがに盛った感もありますが…。

Jリーグもこの調査に協力しており、この損失額にはJリーグの分も含まれていますが、各リーグごとの詳細な内訳は公表されていません。
隔年開催案はFIFAとUEFA、およびUEFAとその他大陸の綱引きという側面がおおいにあるのですが、若干手前味噌なところがありつつも、こういった試算をもとに具体的に議論することは必要です。同様にFIFA側は隔年開催によって得られる利益を試算する必要があるでしょう。

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