オフはドキュメンタリーに活路を見出だすDAZN。
Jリーグ、プロ野球、F1がオフシーズンに入る冬はDAZNにとって会員数が減少する時期です。海外サッカーはありますが、穴埋めするまでには至りません。今年はBリーグやVリーグの配信が消滅しており、この傾向に拍車がかかるかもしれません。
その対策として、例えば年間パスを販売するという手もあります。逆に契約の一時休止機能を設けることで、解約は甘受するものの確実に戻ってきてもらうという策もあったりします。
でも、本質的には観たいコンテンツを揃えることが最重要課題であり、近年ではドキュメンタリー番組の充実がはかられています。
すでにAmazonやNetflixではスポーツドキュメンタリー番組が好評を得ているという背景もありますが、DAZNにとってはコロナ禍でライブコンテンツが全滅する危機に陥ったことが契機となっています。
半ば苦肉の策でドキュメンタリーだったり、アニメ番組なんかも配信していました。それでも大量解約は避けられなかったのが現実ですが、それらの番組を好む層がいることを発見できたのは不幸中の幸いだったわけです。
Jリーグの場合、リーグが支援してドキュメンタリーを制作しているとのこと。リーグが映像の権利処理を行い、創設初期からの試合映像を一括管理していることが活きています。アーカイブの蓄積は大きな財産です。
ライブとドキュメンタリーは縦糸と横糸の関係にあり、どちらもスポーツの魅力を伝える大事な要素です。プロ野球でも球団のドキュメンタリーが配信されていますし、F1では角田選手のドキュメンタリーがDAZNとアルファタウリのパートナーシップで制作されています。
今後、これらのコンテンツが解約防止にどの程度貢献したのか定量的に検証されるのでしょうが、短期的な効果だけでなく、長期的には大事な資産になるものと思いますので、この流れは続いてほしいところです。
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