JLPGA、来季の日程発表。GMO外れるも試合数維持。
昨日をもって仕事納めとなった方も多いかと思いますが、事実上最終営業日とも言える12/24にJLPGAから来季ツアーのカレンダーが発表されました。
主催者が辞退を表明したGMOインターネットレディースは外れたものの、東京五輪と日程が重なり休止されていた北海道meijiカップが復活。38試合が維持されました。
GMOが予定されていた7月第3週は空きとなり、今後スポンサーを募ってJLPGA主催大会を開催する可能性があるとのこと。今年開催された楽天スーパーレディースと同じ形で、JLPGAが自ら主催する試合を今後増やしていく意向です。
また、GMOの件についてJLPGAから公式なリリースが出されました。事実上の反論文と言ってよいでしょう。
本件についてはGMOが辞退を申し入れ、また今回の発表でJLPGAがそれを受け入れたことが明らかになりましたので、法廷闘争にでもならない限りはこれ以上深く突っ込むことはないかと思います。
JLPGAが放映権を一括管理し、またインターネットでの有料ライブ配信を行うことの目的については、3年前にJLPGAが発表した以下のリリースを読み返すのがよいかと思います。
この問題では、多くの大会を主催しツアーの発展に貢献してきたテレビ局との確執が伝えられてきました。
今年10月にすべての大会主催者と合意に至ったとJLPGAが発表しましたが、個人的には驚きでした。数試合がカレンダーから消えても全然不思議ではなかったし、JLPGA側にもその程度の痛みを負う覚悟はあるのだろうと思ってました。
最近の経緯については、JLPGAの発表ならびに中日スポーツの記事が詳しいのでこちらも紹介しておきます。
GMOとの摩擦については、これまでの経緯とはまた別の方向だと言えます。これまで通り無料で放送を行うテレビ局と、新たに有料配信を行うネットサービス(おそらくGOLFTV)の両方に配慮しようとして、無料配信が入る隙間がなくなったのです。
GMOレディースはテレビ東京のYouTubeチャンネルでライブ配信されました。テレビ東京がネットされていない地域の方や、テレビを持っていない方にも観てもらえる点で、YouTubeでの配信は価値があるものと言えます。
しかし、来季も無料でライブ配信するとなると、GOLFTV(おそらく)の利益を阻害することになります。この隙間を埋める案はいくつか考えられるのですが、GMO側は「GOLFTVを儲けさせるために大会を主催するつもりはない」としており、妥協点を見出だせなかったことが伺えます。
一主催者として費用対効果があがらなければ撤退するのは当然のことですし、JLPGAとしてはツアー全体に目を配らなければならない。ひとつの大会が消えることは残念ですが、避けられない衝突だったように思います。
今回のJLPGAでの発表では、来季の配信サービスに関する情報はありませんでした。GOLFTVでの全試合ライブ配信は確実かと思ったのですが、小林会長によると他社とも交渉しているとのことで煙幕が張られています。
今回の件でGOLFTVに批判の矛先が向くのを避けたのでは?とも思ったのですが、発表するなら早くしてほしいところです。
全試合配信とはいかなくても、今年の試合を配信したU-NEXT、dTV、楽天TVといったプラットフォームとスポットで契約を結ぶ可能性はあるかと思います。Amazonの可能性だってあります。ただ独占にしたほうが高く売れるでしょうから、そのあたりは経営的判断です。
金額も気になるし、日本以外の権利も売られるかなど、知りたいことは山ほどあります。発表されましたら、また記事にしたいと考えております。
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