プレミア次期放映権料、3年で100億ポンド突破。
来シーズンから始まるプレミアリーグの次期サイクルの放映権料が、3年間で総額105億ポンドに達すると報じられています。日本円に換算すると1兆6000億円を超えます。
この数字がメディアの記事の見出しとなり独り歩きしている感がありますが、3年間の総額であることを繰り返しておきます。それでもとんでもない巨額ですが。
これにより、クラブへの分配金も増加します。優勝なら1.76億ポンド、最下位でも1.06億ポンドになるとのこと。
内訳はイギリス国内(およびアイルランド)が約51億ポンド、国外が約53億ポンドで、初めて国外のほうが上回りました。
現在のサイクルからは12億ポンドの増加となります。放映権料バブルの崩壊が近いと言われながらも、さらに増やした形です。国内の放映権については今回入札が見送られ、金額も据え置かれました。
ちなみにその前のサイクルも国内の放映権料は横ばいだったので、直近6年間のプレミアの成長は国外からもたらされていることになります。
それに大きく貢献したのはアメリカで、NBCと新たに6年27億ドルの契約を結びました。現在のおよそ3倍とのことで、3年間に直すと4.5億→13.5億ドル、すなわち9億ドル(約6億ポンド)の増加となる計算ですから、上記12億ポンドの半分を占めています。
基本的に入札で決まるので、競争相手がいればまだ上がる余地があります。アメリカでは2026年W杯に向けてサッカー人気が高まりつつあり、絶好の売り時だったと言えます。
もうひとつ増加に貢献したと思われるのが、スウェーデンに本拠を置くNENTです。北欧諸国に加え、新たにオランダやポーランドなどに進出し、プレミアの放映権をキラーコンテンツとして購入しました。こちらも6年契約を結んでいます。
NENTはF1の放映権も購入しており、とくにフェルスタッペン選手の母国であるオランダでは今後台風の目となります。
さて、日本においてはDAZNが入札に競り負けたとの情報が伝わっています。詳細な金額は不明ですが、現在よりも増えたと言われています。
DAZNの入札金額がそれよりも低かったことは明らかです。現在と同程度か、若干マイナスだったかもしれません。
結果として落札に失敗したとすれば、それは油断と言うべきなのか。それとも競合が無理したと言うべきなのか。その答えは、今後参入してくるであろう業者が出すことになります。
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