AFC、オーストラリアの放映権料は1億豪ドル。

前の記事でもお伝えした通り、W杯最終予選のオーストラリアvs.日本戦について、DAZNは改めて独占配信する意向を表明しています。

ただ、この「独占配信」というのが微妙な言い回しで、実はJリーグも独占配信を謳っているのです。

DAZNは無料のテレビ放送の権利を持っていません。NHKや地方局がJリーグの試合を放送しているのはご存知の通りです。でも配信を独占していることは間違いありません。

これをふまえると、DAZNがオーストラリア戦をライセンスする確率はだいぶ低くなりましたが、そうなった場合に言い訳できる余地を残していたとも考えられます。

それはともかく、この記事では対するオーストラリアのほうではどんな放送になっているか…という話題を取り上げます。
オーストラリアでは地上波のNetwork TenがAFCと4年契約を結んでおり、放映権料は総額1億豪ドル(約82億円)と報じられています。

面白いのはオーストラリアサッカー連盟がいったん権利を購入し、そこから卸す形にしていること。確かに中途半端にJFAが介入しようとして、結局何もできていない日本の姿をみるとそういう形もありなのかと思ってしまいます…

【追記】
連盟と契約する形をとったことで、AFC主催試合だけでなく連盟が主催する親善試合の放映権もセットにしているとのこと。

TenはViacomCBSの傘下であり、系列には配信サービスのParamount+があります。代表戦については地上波で放送され、その他の試合についてはParamount+での配信となっているようです。

オーストラリアの人口は日本の1/5です。日本の放映権料は8年で2,000億円という数字が独り歩きしてますが、これは当初の提示額とされる数字であり、実際にはこれよりもディスカウントされているはず。

オーストラリアが年20億円なら、日本はその5倍の年100億円でバランスがとれるといったところでしょうか。

※この前の記事で日本は年18億円という説を書きました。オーストラリアのほうは親善試合も含むとは言え、それでも日本より高いことになるのはにわかに信じがたいですね…
TenはAリーグの放映権も5年2億豪ドルで獲得しており、サッカーを目玉コンテンツに据えています。オーストラリアにはラグビー(ユニオンおよびリーグ)もあるわけですから、それらと競争しなければなりません。

昨年11月に行われたオマーン戦では447,000人が視聴したとのデータがあります。日本の視聴率と単純には比較ができませんが、地上波で2桁の視聴率が期待できる日本と比べるとやや物足りない感じもします。

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