スペインDAZN、ラ・リーガの権利をサブライセンスか。

来季からスペイン国内におけるラ・リーガの放映権を45%獲得しているDAZNですが、ここに来てもう一方の権利者であるTelefonica(Movistar+)とサブライセンスの交渉が進んでいると報じられています。

クロスライセンスかと思いきや一方向のようで、これによりTelefonicaは全試合の放送・配信が可能になる見込みです。

ちなみに両社の内訳ですが、Telefonicaは3節の全試合を独占し、他の35節は毎節5試合の権利を持ちます(計205試合)。DAZNは残りの175試合の権利です。
来季から5シーズンにわたる放映権料は2社の合計で49.5億ユーロと報じられています。単純にDAZNが45%とすると22億ユーロという計算です。実際はもうちょっと少ないかもしれませんが。

今回のサブライセンスは14億ユーロと報じられており、DAZNは差し引き8億ユーロ程度の負担で済みますが、その代わり独占を失うことになります。

ラ・リーガの権利獲得により、スペインでも値上げが噂されてます。現在の月額9.99ユーロから3~4ユーロ程度の値上げ幅が予想されていますが、条件が変わればこれも見直さざるを得ません。

正直なところ、この取引によるDAZNのメリットが見出だせません。放映権料の負担が残る一方で、新規会員の獲得にはさほど貢献しないでしょう。あとはDAZNが持つ45%の権利の中で、どれだけ人気のカードをチョイスできるかくらいです。

コパ・デル・レイの放映権も今季限りで更新を控えています。もし更新できたとしても、あくまで既存会員の維持であって、新規会員が増えるわけではありません。

経営方針の変化は明らかですが、一見すると損のように見えるこの取引、どうやってプラスに変えてくるのでしょうか。正式発表を待たないと何とも言えません。

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