中国アジアカップ返上でFMAピンチか。
来年6月に中国で開催予定だったAFCアジアカップですが、コロナ禍の影響によって中国が開催権を返上。北京五輪は国策として意地で開催したものの、感染再拡大にともないそこまで構う余裕もないようです。
AFCとしては代替となる開催国を探さねばいけません。日本にも非公式ながら打診があったと報じられています。
中国ではこの大会に合わせて建設中のスタジアムもあり、ダメージは避けられないところ。そして問題なのが大会スポンサーに名を連ねる中国企業です。スポンサーをひっぱってきたのは、中国系の代理店であるあのFMAということになります。
FMAの親会社であるDDMC社は上場している上海証券取引所を通じて、今回の開催地変更が損失をもたらす可能性があることを開示したと報じられています。
かりに日本で代替開催となった場合、準備期間は短くてもきちんと大会を遂行できるかと思います。中国と時差が少ない点も有利です。しかし、いまから日本のスポンサーを集めるのは難しいでしょう。
FMAが日本向けの放映権をつり上げた経緯については何度も取り上げましたが、結局のところFMAのビジネスはAFCと結んだ8年20億ドル超と言われる金額を回収するのに苦戦していると考えられます。
当然ながらチャイナマネーをあてにしていたことでしょう。アジアカップの返上でダメージを負い、さらに2026年のワールドカップで中国が予選を通過できなければ、破綻に向かうシナリオも充分に考えられます。
ちなみに日本におけるアジアカップの放映権はDAZNが保有しており、グループリーグの日本戦2試合およびラウンド16を独占配信するとしています。裏返すとそれ以外の日本戦はテレビにサブライセンスするということですね。
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