井上尚弥戦中継で、Amazon担当者インタビュー続々。

昨夜、井上尚弥vs.ドネア戦が開催され、Amazonプライムビデオがライブ配信を行いました。本記事は事前に執筆しているので結果については触れませんが、世界でも最高峰レベルの攻防が繰り広げられたものと思います。


この試合について、井上選手のファイトマネーは2億円超と報じられています。先日の村田vs.ゴロフキン戦におけるゴロフキン選手のファイトマネーは20億円以上とも言われているだけに、桁がひとつ違うのですが、それでもこれだけの金額を捻出し、かつ日本国内で開催するのはAmazonのバックアップあってのことでしょう。

ボクシングやサッカー、最近では格闘技と地上波での放送にまつわる話題が続出していますが、これらは個々で事情が異なりますので、やれ地上波の凋落だの、日本の経済力が落ちただの、そういった紋切り型のコメントは当ブログでは一切行いません。この試合について言うのであれば、井上選手にはこれだけのファイトマネーを稼ぐ資格が当然ありますし、それを実現させるためのスキームとしてAmazonが選ばれたという話になります。


村田vs.ゴロフキン戦では日本以外の放映権をDAZNが持ち、ゴロフキン選手のファイトマネーを捻出しました。この試合では、井上選手のプロモーターであるトップランクと関係の深いESPN+でライブ配信されています。

これらの出来事がきっかけとなり、スポーツ中継のあり方について活発な議論が行われること自体は歓迎です。そして、実際にいくつか記事が出てきています。昨日紹介した読売新聞もそうですが、THE ANSWERや日刊スポーツも記事を出してきています。どちらもAmazonの担当者がインタビューに答えており、読み応えのある記事になっています。


Amazonプライムは2,000~3,000円する他のスポーツ系サービスよりも安価であり、無料放送とこれらのサービスとの中間に位置する存在です。もちろん物販という事業の軸があるからこそこの料金に設定できるわけですし、今後は他国のように値上げされていく可能性も高いと考えられますが、このポジションにいるからこそできることがあるわけですね。


また、アメリカとの比較において日本は無料のテレビが浸透しており、有料化への抵抗が強いことをAmazonが指摘しているのは面白い点です。今後も日本人はアメリカほどスポーツにお金を払うようにはならないと考えており、だからこそこの価格帯でサービスを提供するのだという姿勢です。他のサービスがどう考えているのかは分かりませんが、日本人もアメリカ並みに支払うようになるという期待はしないほうがいいみたいですね。

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