近代五種、馬術に替わって「SASUKE」を採用?

こちらはまず映像を見ていただくのがよいかと思います。


近代五種は、馬術に替えて新たに採用する競技として障害物レース(Obstacle)のテストを行うと発表。トルコで開催された大会で実際にテストが行われています。そこに、ヨーロッパで製作されている「SASUKE」(海外版のタイトルはNinja Warrior)のセットが持ち込まれたとのことです。

コースは全長100mほどで、2人同時にスタートする形のようです。タイムレースになるのか、それとも勝ち抜き方式になるのかは分かりません。少なくとも失敗したら水に落ちるようなことはありません。


TBSによると、持ち込まれたセットは以下の4種類とのことです。

  • Wall Flip
  • Paralles Pipes
  • Wind Chimes
  • Tire Swing

近代五種はオリンピック種目の中では人気がなく、2028年ロサンゼルス大会では除外される危機にあります。昨年の東京大会ではドイツのコーチが馬を殴るという事件が起き、動物保護の観点からも批判を浴びてしまいました。


近代五種における馬術は、主催者が馬を提供し、抽選で選手に割り当てられます。愛馬とともに挑むわけではないので、こういうことも起こってしまいます。また、主催者側の負担も大きく、コスト面からも馬術を別の競技に置き換えるという案が検討されてきました。

当初は自転車が有力候補とされてきましたが、自転車はすでに五輪競技であり、またトライアスロンとも競合することから難しいと判断されたようです。


代わって浮上したのがObstacle。2017年にはレーザーランの一部に障害物を取り入れるテストが行われたことがあるそうで、まったく無縁というわけではありませんでした。


統括団体であるWorld ObstacleはIOCと同じスイス・ローザンヌに本部を構えており、将来のIOC加盟を目指していました。今後は近代五種の一部となるという、いわば裏道を進む形になります。


Obstacleには数kmのコースで行われるクロスカントリーのような種目もありますが、今回選ばれたのは100m以下のコースで行われるもので「Ninja」という名前がついています。


SASUKE(Ninja Warrior)は日本のテレビ番組のフォーマットを海外に販売する成功例としてあげられる番組です。「Ninja」という名前になったのはこの番組の影響が大きかったと考えられますが、スポーツの統括団体という建前上はっきりと明言しているわけではなさそうです。あくまでもテレビ番組ではなく、スポーツとして発展させていくということでしょうが、セットを借りることでつながりを示した形です。

今回はあくまでもテストイベントであり、またロサンゼルス五輪で近代五種が引き続き実施されるかも定かではない状況ですが、柔道・ケイリンに次ぐ日本発の五輪スポーツ(?)になる思わぬチャンスがめぐってきました。


「SASUKE」の前身ともいえる「風雲!たけし城」もAmazonプライム・ビデオで復活することが決まっており、このフォーマットは海外でもウケる普遍性を持っているようです。テレビの企画から発生したものではありますが、洗練されることである意味スポーツの原点を思い起こさせるような存在に浮上するのかもしれません。

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