セリエA、beINと雪解けへ。サウジと距離を置く?

昨シーズンのセリエAは、MENA(中東および北アフリカ)で放映権を売却することができずYouTubeでの配信となっていました。これまでMENAでの権利を持っていたbeIN Sportsが降りたことが最大の理由です。


2017年にカタールとサウジアラビアが断交し、サウジ国内でbeINの放送が禁じられたこと。その後登場した海賊放送「beoutQ」に対してセリエAが強硬な姿勢をとらなかったこと。そして、スーペル・コッパ(スーパーカップ)がサウジで開催されたこと。人権問題とは異なりますが、これもまたサウジとスポーツの関わりを問われる出来事でした。

beINはフランスや東南アジアなどで引き続きセリエAの放映権を保持しており、完全に絶縁したわけではなかったのですが、ここに来て新たな動き。来シーズンのMENAでの放映権獲得に名乗りをあげたというのです。


競合としてUAEのアブダビ・メディアとアメリカのStarzplayの連合があがっていますが、現状ではbeINの提案のほうが上回っているとのこと。

また、スーペルコッパの開催地についても動きがありそうです。サウジとの契約は来シーズン(22-23)まで残っていますが、コロナ禍でここ2年はイタリア国内で開催されています。

そして、それ以降の開催地については先のアブダビ・メディアがアブダビでの開催を提案しているとのことです。

これに対抗してbeINがカタールでの開催を主張した…という情報はありませんが、セリエAがサウジから距離を置くのであれば御の字といったところでしょうか。


プレミアではサウジ資本によるニューカッスルの買収が認められ、欧州サッカー界にもサウジマネーが侵食しつつあります。セリエAはこれを機にどんな姿勢をとるのか。どっちつかずの態度を続けるのはそろそろ厳しくなってきたようです。

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