黄昏のスカパー。現実が見えている担当者。
読売新聞がスカパーのメディア事業本部長にインタビューしています。スカパーは契約数の減少に歯止めがかからない状況が続いており、これといった抜本的な対策もありません。
でも、それでいいのだと思います。一時代を築いたサービスであることは事実です。会社もJSATと合併し、宇宙事業へとシフトしています。利益が出ているうちは継続して、ゆっくりと終焉を迎えていくのでしょう。
当ブログ的にはスポーツがどうなるか…なのですが、記事中にはこんな発言があります。
今後の大型スポーツ放映権の獲得については、様々な要素が絡むので一概には言えませんが、今はかつてのように知名度を上げていくべき局面でも、大きく成長している局面でもないので、是々非々でコントロールしながら判断せざるを得ない
要するに、種まきの時期はとっくに終わっているし、赤字覚悟で投資する意味もないのです。現在はブンデスリーガの権利を持っていますが(2024-25シーズンまで)、その先の話をする意味もなさそうです。
アメリカでは、CATVを解約したいわゆる「コードカッター」向けのサービスとして、テレビチャンネルを束ねて配信しているサービスがいくつかあります。YouTube TV・Hulu Live TV・fuboTVなどなど。スカパーがそんな存在になれればよかったのかもしれませんが、日本だとひかりTVなどのIPTVが強くなっていますし、ABEMAも着々と赤字幅を縮めています。
スポーツ以外では10月に「BSスカパー」が終了することにも触れられています。基本料金のみで視聴できるチャンネルで、以前は結構尖ったバラエティを放送していたりもしましたが、最近は存在感が薄れていました。そのひとつである「BAZOOKA!!!」は最近になってABEMAで復活しています。
ということで、スカパーの現在の強みは「身の丈を知っている」ということになりそうです。あとはいかにして軟着陸させるか、といったところでしょうか。
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