Viaplay、英Premier Sportsを買収。DAZN幹部を引き抜き。
先週お伝えした、スウェーデンのViaplayがPremier Sportsの買収を進めているという話ですが、正式にまとまりました。買収額は現金で3,000万ポンドとのことで、案外安いような気もします。
Premier Sportsの本拠地はアイルランド・ダブリンにあり、イギリスとアイルランドでスポーツ専門局を運営しています。正社員は23人とのことで、意外と小規模です。
Viaplayは今年中にイギリスへの参入を表明しています。目的はスポーツコンテンツの強化ですが、現時点ではSky・BTというテレビの力が強いイギリスの市場において、チャンネルを保有することも魅力のひとつと言えます。
イギリスのスポーツ部門の責任者として、現在はDAZNに在籍するEdward Breeze氏を起用することも発表されています。10月からViaplayに加わるとのことです。なんか勢いの差を感じますね。
Viaplayはスポーツ専門ではなく、エンターテインメントとの複合サービスです。オリジナルドラマは日本でもWOWOWで放送されています。ViaplayのCEOによると、イギリス市場では両者を組み合わせたポートフォリオで勝負するということで、将来的にプレミアリーグや欧州CLといった大物のスポーツコンテンツに参入する可能性については消極的です。
DAZNはロンドン市場への上場を画策し、イギリス国内での存在価値を高める意味もあってBT Sportの買収をめざしました。結果失敗するわけですが、イギリス国内における放映権の高騰は限界に来ており、さほど旨味はありません。その点では外国資本のほうが堅実にビジネスを進めていくのかもしれません。OTTサービスの市場全体にも逆風が吹きつつある中、果たして新規参入が成功するのか見ものです。
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