プレミアリーグ開幕直前。SPOTV NOWの体制は。

いよいよプレミアリーグ開幕。既報の通り、SPOTV NOWが全試合を、そしてABEMAが毎節3試合程度を配信することになっています。


放映権の移動はありがちなこととは言え、慣れてない方も多いでしょうし、ましてやSPOTV NOWはまったくの新規サービスではないとは言え、これだけの大型コンテンツを抱えるのは初めてです。いろいろと不安があるのは仕方ないでしょう。ただ、そのおかげでデマに近い噂話がいくつか出たのは残念でした。


アプリの機能面については改善の余地が大きいことは否めません。2台での同時視聴ができなかったり、テレビへのキャストができなかったり、iPadに対応していなかったり、Amazon Fire TVなどテレビ対応アプリがないといった問題が指摘されており、Google Playでの評点は3点台前半、Apple App Storeだと2点台前半となっています。大画面で観たい場合は、PCと接続するかブラウザアプリを使用するといった対策をとる必要があります。


実況・解説陣がどうなるかという不安もあったかと思いますが、開幕節のラインアップが発表されており、おおむねDAZNで担当されていた方がスライドしています。一部そうでない方がいるというツッコミはあるでしょうが。

ABEMAのほうも発表されているのであわせて載せておきます。MLBの中継ではSPOTVと同じ場合も違う場合もあったかと思いますが、開幕節については独自に起用しています。


システム障害が起こらないか?というのも不安材料かと思います。ABEMAのほうは6月の「THE MATCH」を乗り切り、FIFAワールドカップに向けて増強を進めているので大きな不安はなさそうですが、SPOTV NOWについては分からないとしか言いようがありません。


DAZNがJリーグの配信開始時に起こした障害や、最近だとスカパーがルヴァン杯で起こした障害を思い出す方もいるでしょう。まぁ、障害は起こるものと考えておいたほうがよいかと思います。韓国のSPOTV NOWについては、2年前のプレミアリーグ開幕節で2日続けて障害が発生したと報じられています。


最近だと動画配信のほうでトラブルが発生することは少なくなっており、ログイン周りで障害が発生するケースが目立っています。直前に会員登録やログインをしようとすると失敗する恐れがありますので、早めに済ませておくことをおすすめします。

他にもいくつかデマらしき噂が流れていました。「実況が韓国語になる」というのは今となっては笑い話ですが、「見逃し配信がない」というのはどこから生じた噂なのかさっぱり分かりません。さすがにそこは心配しなくてよいでしょう。


当ブログとしては、ビジネスの継続性がもっとも気になるところです。DAZNよりも高い金額を提示して落札したのですから、DAZNよりも儲かるモデルを提示してくれないと困るのです。ABEMAへのサブライセンス提供によってある程度資金を回収できたかと思いますが、ABEMAだけでファンを満足させず、会員を増やすにはどうするか。ABEMAの持つメディアパワーを利用しつつ、損益分岐点に乗せなければ3年持たずに破綻が待っています。


もちろん、権利を失ったDAZNがどうなるかも気になります。結果的にプレミアを失ったことは大きなコストカットとなりましたが、それ以上に会員が流出しては意味がありません。「プレミアリーグフリークス」を存続させたり、リーグ・アンやEFLなどの権利を獲得して海外サッカーファンへの配慮を見せていますが、こちらも将来を見据えた戦略が必要となります。

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