プレミア開幕。SPOTV NOWの評価は乱高下。

プレミアリーグが開幕し、SPOTV NOWとABEMAによる配信が始まりました。やはり気になるのはSPOTV NOWの評判なのですが、twitterの投稿を見ているとまるでジェットコースターのように上下に揺れ動いたといったところです。


開幕戦は8/6(土) 午前4時のクリスタルパレスvs.アーセナル戦。私は残念ながらライブで視聴することはできなかったのですが、ライブ配信の評判はおおむね高いようです。ABEMAと比較する声もよく聞かれました。


いい意味でも悪い意味でもSPOTV NOWの配信は国際映像そのままであり、昨シーズンまで配信していたDAZNと違ってCMもありませんし、試合終了後もすぐに切られることはなかったとのことです。


以前から番組制作は手がけていたわけですから、番組のクオリティについてはさほど心配していませんでした。むしろ、今後担当する試合が増えることでのリソース不足をどうするのか。そこはABEMAのリソースも借りながらなんとかしていくのでしょう。


指摘が多かったのがいわゆる「追っかけ再生」ができないとの批判です。後の試合ではできるようになっていることを確認しましたが(画面右下の時計マークのアイコンをクリック)、開幕戦に関してはできなかったようですね。サーバの負荷を考慮したのかもしれません。

さて、物議を醸したのが翌朝です。なかなか見逃し配信のアーカイブがアップロードされず、試合終了から4時間近くが経過した午前10時近くになってようやくアップされました。ハイライトは先にアップされていたのですが、得点シーンなどを細かく切り抜いた動画が何本もアップされたことで、タイトルやサムネイルから試合結果がネタバレされてしまうという批判の声が多くあがりました。


これも後の試合では改善されており、切り抜き動画はアップされなくなり、見逃し配信のタイムラグも短くはなっています。素早い改善を評価する声もありました。もちろん終了後すぐに見られるのが理想ではありますので、引き続き改善を進めてほしいところです。


会員数が急増すると必ずと言っていいほど起こるのがシステム障害なのですが、やはり一部で発生していました。昼頃から会員登録周りが混雑し、サーバにアクセスできなかったり、登録時に送られるはずの認証メールが届かないといったトラブルが頻発しています。

会員登録や認証・ログイン周りはどうしてもボトルネックになりがちです。昨年、ルヴァン杯でスカパーが起こした障害が最近の例ですね。動画のストリーミング配信については外部のCDNを使用しますし、CDN自体もここ数年で進歩していますから、いざログインできてしまえば大きな問題にはなりにくいのですが、その入口でつまずくわけです。


これについては発生する時期が限られているだけに、多少目をつぶらざるを得ない部分もあります。我々でできる対策は、試合開始直前に駆け込みでログインするのではなく、事前に余裕をもってログインしておくことです。


ということで、ログインまでたどり着きさえすれば、ストリーミングの質、そしてコンテンツの質への批判は少なかったと言えます。問題はその前後にあると言ってよいでしょう。開幕日という明確な期限があり、リソースも限られている中で「試合を観る」という最低限の機能についてはクオリティを確保したという評価でしょうか。


今後も課題は山積みと言えます。いまのところMLBの配信サービスにプレミアリーグが乗ったという感じの作りですし、宣伝面も強化していく必要があるでしょう。アプリの改善などは韓国側が主導で行っているのかもしれません。韓国での実績があるのですから、事前にできることもあったのでは?と正直思うのですが、これから日本側が独自でできることもいろいろあるはずです。

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