伊DAZNの障害で一部返金の意向示す。当局も介入か。

先週末に発生したDAZNのログイン障害。日本でも一部ユーザーに被害が生じましたが、もっとも被害が大きかったのがイタリアです。セリエA全試合の放映権を獲得してから2シーズン目。いわばイタリアのサッカー文化を預かっているわけですから、おのずと反響も大きくなります。


与野党問わず政治家から批判の声明が出されると、スポーツ担当次官を務めているValentina Vezzali氏からは、DAZN・セリエA・経済省・AgCom(通信を管轄する省庁)の4者による緊急会合が呼びかけられました。8/19(金)に開催予定とのことです。


ちなみにこの方、元フェンシング選手で金メダル6個を獲得したレジェンドとのこと。

DAZNは謝罪するとともに、今回の問題については技術的に解決していること、また返金の意向があることを発表しています。月額料金の25%が返金されるとの情報も出てきていますが、これについては正式な発表を待ちたいところです。

セリエAの配信については昨年の4月、そして8月にも障害が発生しており、やはりAgComからの改善要求が出されています。AgComは通信品質のほかにも、カスタマーサポートの弱さを指摘しており、DAZNはメッセンジャーアプリのWhatsAppを利用したオンラインチャットによるサポートを提供することになったとのことです。日本だとLINEが該当しますが、同様のサポートを導入してくれてもよさそうに思います。

今シーズンからラ・リーガの放映権を獲得したスペインでも影響があったと伝えられています。バルセロナvs.ラージョ戦について、サブライセンスの提供先であるMovistar+経由で視聴しようとしたユーザーが、同様にログイン周りの障害に見舞われたとのことです。


イタリアではSkyとの提携開始が障害の要因となっていることが考えられますが、外部との接続が絡むと事前に入念なテストを行っていたとしてもやはり漏れが生じてしまうのでしょうか。とにかく原因の徹底究明と再発防止しかありません。

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