昨年のジロからのコメンタリーの進歩

改めてこの記事を読み返す。

昨日もそうだったけど、JSPORTSとDAZNで同じ時間にレースがかぶることも増えてきた。

まもなくパリ~ニースとティレーノ~アドリアティコが丸かぶりする時期がやってくる。

一時期Jスポがティレーノのほうをダイジェストで放送したり、オンデマンドで配信したりしていたが、これは権利を持っているがゆえの苦悩だったのかもしれない。

これで何もしていなかったら「フランドルの権利を持っていたのに配信しなかった」DAZNと同様の批判が向かっていてもおかしくなかったと思う。(本当にDAZNがフランドルの権利を持っていたのか自体が謎ではあるけど)

さて、この記事では去年のジロ・デ・イタリアについて触れている。これまで国際映像のたれ流しだったDAZNの自転車中継に始めて日本語コメンタリーが付いたのだが、その内容ははっきり言って評判がよくなかった。でも、この記事の筆者である森田さんは一定の評価を与えている。私も、限られた時間の中ではまぁ頑張ったかな…という気持ちではある。


いちばん槍玉にあげられた林正浩アナウンサー。正直かわいそうだったと思う。サイクルロードレースの実況はとにかく難しい。出場してる選手の数がとにかく多いし、それぞれの思惑もばらばらだし、そして緩急の差が激しすぎる。なにもない時のまったりムードと、ゴールスプリントや山岳での緊張感。両方をこなす資質が求められる。

いくら元TBSで百戦錬磨の林さんでも、さすがに厳しかった。でも、後半になってからは徐々に順応してきたようにも感じた。きっと視聴者の声を真摯に受け止めていたのだろう。


上野智広アナウンサーは無難にこなしていたと思う。元文化放送で「ライオンズナイター」を長らく担当。なので、私よりも西武ファンの方のほうがよく知っているはず。プロフィールにはロードバイクが趣味と書いてあるので、順応速度も速かったと思う。個人的にはそのうち再登場してもらえればと思う。好きというのは大事なことだから。

画面に映るを描写していくテレビの実況スタイルと、画面がないので空気感を描写していくラジオの実況スタイルはまた違うもの。その点においては、同じくラジオ出身の永田実さん(元TOKYO FM)に通じるものがあるのかもしれない。


そしてキノッピーこと木下貴道さんという大発見。谷口さんの事務所所属なので、いわば谷口さんが修業も兼ねて送り出した感じだけど、そこはさすが谷口さんの弟子。「実況初心者の…」と自己紹介するたびに「本当かよ!」というツッコミが飛び交っていた。


その後、同じ谷口さんの事務所から松本圭祐さんが加わり、かつてJSPORTSで数回だけ実況を担当していた弱虫ペダル声優の吉田ボイスさん(当時は吉田智則さん)も加わった。吉田さんは現在、師と仰ぐ三谷幸喜さんの舞台に出演中(芸名も三谷さんからもらったとのこと)。それがひと段落すれば、また戻ってくれるに違いない。


ということで、JSPORTSとDAZNの実況陣を比較するとこのようになる。

●ナビゲーター兼解説: 栗村 vs. 別府

●師弟対決: 谷口 vs. 木下・松本

●ラジオ出身: 永田 vs. 上野

●自転車大好き弱べダ声優: 野島 vs. 吉田


頭数だけはだいぶ揃ってきただろうか。あとは鈴木太地さんがナビゲーターの練習をしている回もあったので、着々とクラシックシーズン、そしてジロへと準備は整っている。


で、改めて書きましょう。サッシャさんの代わりは思いつきません!

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