NFL配信で勢いのAmazon。NBAの次期放映権にも接近か。

今シーズンからNFLのTNF(Thursday Night Football)を独占配信しているAmazonですが、どうやら初速は好調だったようです。その勢いで、次なる大物の放映権獲得の話が盛り上がってきており、そのひとつがNBAの次期放映権となります。


現在の契約は2024-25シーズンまでで、ABC/ESPN(ディズニー傘下)とTNT(ワーナーブラザーズディスカバリー傘下)が9年間総額240億ドルで契約しています。次期の契約については年数は確定していませんが、総額で最低でも500億ドルになるとのことで、1,000億ドルを超えるのではという声も出ています。


NFLが2023年から結んでいる新しい契約は11年間で1,000億ドル超えとされています。年数にもよりますが、NBAがNFLと肩を並べるか、それ以上の規模になる可能性もあるわけです。

もちろんAmazonだけでなく、Appleなども候補にあがっています。テレビからストリーミングに移行してもファンが離れず、むしろ新たなファン開拓につながることを証明できれば、おのずとストリーミングサービスを運営している企業に注目が集まり、相場も上がっていくというわけです。


さて、AmazonとNBAでは最近また別の契約が発表されています。ブラジルでNBAの配信を行うというもので、レギュラーシーズン週4試合とプレーオフのライブ配信が予定されています。

この話題をからめて記事を書いているのが日本の「バスケットカウント」なのですが、見出しに「全世界」というワードが入っていることから、ちょっと誤解を受けている感があります。別にAmazonがグローバルで放映権を獲得するという話をしているわけではないんですね。最初に書いた次期放映権の話も、あくまでアメリカ国内のものです。


いまのところAmazonは国ごとに、その国で人気のあるスポーツに絞って権利を獲得する戦略をとっています。もちろん、その一方でグローバルを対象に権利を獲得していこうという動きも徐々に出てきており、最近ではAppleがMLSの権利をグローバルで獲得したことが大きく伝わりました。

NBAについては、リーグパスを値下げするという動きもあり、国際的な戦略を転換する可能性も出てきています。日本においては当面楽天との契約がありますが、その先にまた新たな展開が見えてくるかもしれません。いずれにせよ、各国で結んでいる契約があるわけですから、少しずつ整理していかないといけませんが。

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